ちまさん、お散歩行けるよ。
お散歩。
「行ってもいいけど、あいついるんじゃない?」

大丈夫。
抱っこして行ってあげるから。
「じゃあ行く。」
と、ちまさんを抱っこしてお外に。
案の定、「あいつ」がやって来た。
抱っこされたちまさんを見て、
「ん?なんかされてるの?どこか連れて行かれるの?」
ちがうよ、むうた。
ちまさん、お散歩だから、ちょっと待っててね。
「ちがうでしょ。ちまさんになんかする気でしょ。ママ、ちまさん離して!」
と、私の足元をウロウロ。
その姿を見て、ちまさん激怒!
「ちょっと!あっち行ってよ!おまえきらい!おまえきらい!」
と、精一杯の威嚇。
その声を聞いたむうた。
「やっぱりちまさんの嫌がることしようとしてる!ママ、ちまさんを離せっ!ちまさんを離せっ!」
と、脚に飛びかかってくる。
ちょっ、違うって。
ちまさん、あんたに怒ってるんだって。
ママ、悪くないよ。
むうた、あっち行ってて。
「あんた、あっち行きなさいよっ!来るなっ!こっち来るなっ!」
「やめろっ!ちまさんをいじめるなっ!ママ、悪いママだっ!ちまさんを離せようっ!」
ちがうって。
ちまさん、あんたに怒ってるんでしょっ!
「きらい、きらいっ!あっち行ってよ〜!ねぇね、あいつどっかやってっ!」
「大丈夫っ!ちまさん、僕が助けるよっ!」
さらに食らいつくむうた。
もはや、カオス。
「ちまさん、今助けるからねっ!ママ、こらっ!ちまさんを離せようっ!」

ガブッ!
痛っ∑(゚Д゚)
むうた、なんでママ噛むの?
結構、食らいついたね、あんた…
むっちゃ痛いよ。
しかたなく、ちまさんを部屋に戻す私。
「ちま、お散歩したかったのに。あいつ、すごい怖かったし。ねぇね、どういうつもり?」
はい、すみませんでした。
「なんか、寝てた方がよかったわ」

うん。
私もそう思う。
天気がいいから、ただちまさんと散歩に行こうと思っただけなのに。
なんで、こんな大惨事になったんだろ…?
なんで、私が悪者になってるんだろ?
納得いかない。
「なんか、ママごめんなさい」

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