
父からメールが来ていたので開いてみたら、どこかのURLがただひとつ書いてあるだけであった。URLに“cat“という言葉が入っていたから、ああ、また猫ネタかと思ってクリックしてみたら、「知っていますか?ペットの気持ち 猫」というQ&Aのページが開いた。こんなサイトをわざわざ探して送ってくるとは、父も暇だなと思ったが、その中の「猫の言語能力」という項が面白かった。
投稿者らが自分の家の猫の言葉を解する例を紹介していて、たとえば「熱い」「降りろ」「虫」などの言葉がわかる猫とか、「ねんね」と言えば、遊んでいてもちゃんと自分のベッドに入って眠る聞き分けのいい猫とか、いつもと違う猫缶をあげたときに、「美味しいですか」と尋ねると、「うん」と聞き取れるような声で返事する猫など、世の中には賢い猫がたくさんいるものだと思った。
無論私も、うちのみゆちゃんが賢い猫で人間の言葉を多く理解していることを信じて疑わないでいるが、今までそういうことをはっきりと意識してコミュニケーションしたことはなかったので、ひとつ試してみようと思い、冷蔵庫の前に行儀よく座って意味ありげにこっちを見つめるみゆちゃんに、「カニカマが欲しいのですか」とあらたまって聞いてみた。
すると、期待したとおりに、みゆちゃんは歯切れよく「にゃあ」と即答したので、私は気を良くして、よしよし、賢いねと冷蔵庫からカニカマを出してみゆちゃんにあげて、調子に乗ってさらに「美味しいですか」と聞いてみたところ、今度は返事はなかった。自分の利害に関係のないところでは返事をしないというのが、また猫らしいみゆちゃんであった。
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