
雨のあがった日曜日の午後に、ふと、通りに面する側の窓に目を転じたら、近所に住むハンサム猫のフサフサ君が、窓枠に前足を掛けて、外からこっちを覗いていた。窓は磨りガラスになっているのでぼんやりとしか見えなかったけれど、毛足の長いシルエットは彼のものに違いなく、すぐにその影は引っ込んだが、そっと窓を開けて見たら、前に止めてある車の下にふさふさの尻尾と後足のひとつが隠れていくのが見えた。
窓のすぐ下にあるエアコンの室外機の上に上って覗いていたのだろうけれど、いったい彼の頭にどういう考えがあって覗いていたのだろうと思う。窓に手を掛けて覗く格好が何となく人間くさい感じがして面白く、「家の中はどうなっているのかな」とか「ここに住んでいる可愛い三毛ちゃんはどうしているかしら」などと、フサフサ君の頭の中を、勝手に擬人化してあれこれ想像してみては喜んでいる。
もっとも、室外機の下は砂地になっているから、用を足しに来たついでちょっと見ていっただけなのかもしれないけれど。
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