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昨年の夏、8月18日 21歳になったばかりのあとら君を虹の橋に見送りました。
名前は1996年アトランタオリンピックから名付けました。
生まれた年度が分かっていい名前だねってみんなに言われます。
あの年の夏、花火大会の日。あとら君は我が家にやってきました。
知りあいの家のベランダで野良猫が産んだうちの一匹を譲り受けました。
当時は今のような猫ブームみたいな感じはなく、私は猫に対しての知識も情報も不足してました。
だからお迎えの仕方などわからず、
今考えるととてもかわいそうな事をしてしまったと悔やんでいます。
当日は地元の花火大会の日で、町は人で溢れかえり車の通行も規制され
譲渡人の方(元勤め先の社長さん)が我が家に付くまで大変だったそうです。
それに加え花火を見に来た友達が我が家に沢山来て賑やかでした。
本来なら猫にとって初めての場所は静かにそっとしてやるのが一番なのに…。
それもあってか、怯えて噛むわ引っ掻くわで、
本当に懐いてくれるか心配でした。
案の定、元が気性が荒い性格だったようで、
隙あらばしょっちゅう脱走し、その度近所を探しまわりました。
でもそう遠くは行けずに軒下で蹲って震えているのを見つけ無理矢理捕獲し連れて帰る。
そんな感じが5年は続いたかな。
そんなでも気づけば家族の一員になってました。
でも病気らしい病気もせず、よく食べ、よく遊び、
ふくふく育ってマックス6㎏まで大きくなりました。
それでも人に触られたり抱っこは嫌いで、構うと必ず噛まれました。
いたずら坊主で夜中の一匹での大運動会に寝不足続きでした。
実家(近所ですが)にも慣れて欲しくて夏休みと年末年始は連れて帰りました。
私が子供を産めない身体なので、元々動物嫌いの父も母も孫のように可愛がってくれました。
ついでに兄も。
そんなあの子は私が落ち込み一人泣いているとそっと側に来て寄り添ってくれました。
母が具合悪くて救急車呼んだ時、(この時扉も開けぱなしだったのに脱走せず)
母の側について心配そうに鳴いていました。
気性は荒いけども、とっっっても優しい子でした。
膝にはのらないけど、一緒に寝てもくれないけど、触ると噛むくせに、脱走するくせに。
雷が鳴ると怖いくせに強がってそっぽ向いてさりげなくしっぽの先を足に乗せて来るくせに。
私の弟であり彼氏でもあり息子です。
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カーテンのしたから「J」
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