
ノンノさんは、我が家に乳飲み子のころやって来た。
他の子たちはもう少し成長していて、
我が家ではフードから始まったことも関係するのかもしれない。
だから、私たちには「ほかの誰より」ワガママを聞いてもらえると思っているんだろう。
昨日、彼女の爪を切った。
これがものすごく大変で、小さな身体をせいいっぱい使って
暴れ、歯をむき出し唸る、を繰り返す。
彼女には悪いが、そんな仕草が可愛らしく、つい笑ってしまう。
我が家で最も小さな猫族なのに、
いつも夫婦二人で協働しないと爪が切れない。
(そして彼女は、嫌なことでも3歩で忘れてくれる!)
その身体の小ささが起因かもしれないが、
彼女はあまりゴハンを食べない。
他の子たちがたくさん食べるので、その差を大きく感じるだけかもしれないけれど。
食にあまり関心がないのかもしれず、
皿に盛ってもすぐにそっぽを向くので、
私がフードを食べるフリをすると、彼女もようやく食べ始める。
いつも「これはおいしいよ、食べ物だよ」と示す。
まるで母猫が子猫に教えるようなもんだ。
つまり、そういうことかと、何となく納得する。
外猫の母は、自分の住処に危険が迫ると、
元気な子だけを連れて引っ越してしまう。
ノンノは母猫から置いていかれた子だ。
仕方なく、私たちがその子育てを継続した。
彼女にとって、私たちはふたりとも母猫のようなものなんだろう。
毎晩、布団にくるまって私と眠る君の、
いない生活は、もう、想像できない。
私たちも君とのこんな生活に、いつまでも甘えていよう。
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