でも、おかあさんは僕を庭にも出してくれない。
だから何度か、ちっちゃく開いた窓から出たことがある。
でもすぐに見つかっておうちに帰ることになる。
それでも僕はお外に出る機会を狙ってるんだ。
それがね!昨夜、おかあさんがゴミを外に出そうとした時に庭に出ちゃったんだ。
おかあさんは僕が後ろからついてきたのを知らなかったから、
そのまま、僕を真っ暗な雪がちらつく寒い庭に出したまま、戸を閉めちゃった。
僕は驚いたよ!あれ・・・って!最初は楽しかったよ。
だってお庭を自由に歩けるんだもの。
でもどんどん寒くなってきたんだ!でもお家には入れない。
それにどうやら、皆は僕がいないことに気付いていなかった。
僕は泣こうと思ったけど、泣けないんだ。
僕は猫なのに生まれたときから大きな声が出ないの。
仕方がないから、風の当たらないところにじっとしてた。20分くらいしたら、家の中が騒がしくなったよ。
「との~~」「との~」って呼ぶ声がかすかに聞こえるけど僕は返事が出来ないし、
なんだかお母さんたちは慌てていたらしい。
お風呂にもベッドにもトイレにもいない。
テーブルの下も玄関もあちこち探してたらしい。
すると突然、戸が開いた。
おかあさんが顔を出したんだ。
でも僕が隠れていたからわからなかったらしくまた閉めちゃった。僕は泣いたよ!
それからまた「との~~」「とのちゃ~ん」って聞こえるけど気付いてくれない。
おかあさん、もうイタズラしないよ。
いい子になるから・・・
二度とお外には出ないからお家に入れて~と
僕は戸の前でじ~としていた。
すると、戸がまた開いた!
僕は慌ててお家に飛び込んだんだ!
皆がびっくりして抱っこしてくれて「冷たいね~」って暖めてくれた。
あ~、本当にびっくりした!
皆もほっとしてた。
「もう二度と外には行っちゃだめだよ!」って言われちゃった。
あはは・・・
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あ~やっぱりホットカーペットの上が一番いいよ~♪
そうだ、今度はもうちょっと暖かくなってから冒険しようかな!
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