僕がどのくらいいろいろな事を理解できるのか問題になるよ。
僕は“との~”って呼ばれても気が向かないと知らん振りするよ。だってお母さん達、やたらと用もないのに呼ぶもの。
返事しないと、お母さんたちは僕が名前を知らないと思って
“にゃんにゃん”とか“こら!たぬき”とか“ぽち”とか
呼んでくる。
僕はしかたがないから“ぽち”って呼ばれたところで
振り返るとお母さんたちは
「この子は自分の名前もわからないのかしら」って心配そう。
猫は人間の2歳児くらいの知能はある。
って書いてあるらしいけど僕は本当はもっと知ってるよ。
でも、僕は殿さまだからやたらに人間に媚びる必要はないのさ!
僕のご飯はカリカリとまぐろの缶詰が少し。
こっそりと甘いものをぺろっと舐めることはあっても
他にはほとんど食べない。
だけど、お姉ちゃんが“ささみかまぼこ”とかいうおやつを買ってきた。
いい匂いだし、ちょっとだけ食べたけどとっても美味しかった。
なのにおねえちゃんが気が向いた時にしかくれないんだ。
でも、僕、ちゃんと見ていてどこにあるか知っているんだ!

先日、それが欲しくて、
お姉ちゃんに目配せしておねだりしたんだ!
するとお姉ちゃんは驚いて
「とのがおやつをねだってる・・」とびっくりしてた。
驚きながら少し、おやつをくれたんだ。
でもちょっぴりだったから、僕はもっと欲しくなった。
あれだ!こそこそこそ・・・

落っこちてぱか~んと蓋が空いて中からオヤツが出て来た。
でも憎くき洗濯ばさみで留められていて食べれなかった。
お母さんたちはびっくりしてたよ。
どうしてあの缶におやつが入ってるのを知ってるのかしら・・・て!だから僕はなんでも知ってるんだよ。
知らないふりをしてるだけさ!
それから僕は何度もその缶を落としてみたけど
あれから蓋が開かないんだ。
いじっても開かないよ。

すると、おかあさんがにやっと笑ってるんだ!
おかあさんは、セロテープで留めちゃったみたい。
あぁ~!僕のおやつなのにぃ~~。
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