また発作が起きました。
最初と同じ、口と目が小刻みに痙攣するものです。
何をするにも神経にさわるらしく、
撫でるとゴロゴロ言って発作。
洗面所のお気に入りの珪藻土トレーを舐めては発作。
寝付けず頻繁に寝相を変え、落ち着いたと思ったら発作。
そのたびに発作止めの注射を打ちました。
が、その注射も1回では効かない感じ…
何度も注射を打つ事に抵抗があって発作の程度に悩むことも多かったです。
この発作から足のふらつきが一気にひどくなり粗相が始まりました。
転びながらもトイレに行くのですがうまく座れずうずくまってしまう。
タオルをお腹に回して支えてやりましたが、うまくいったのは一回だけ。
段差や踏み心地で苦労しないようペットシーツを床に敷いて使用済みの木片ペレットを巻いてみましたが、
トイレと認識してもらえませんでした。
翌日にはトイレで用を足す行動ができなくなりました。
麻痺が進んでいたのだと思います。
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ウロウロする範囲にクッションを幾つか置いて寝られるようにしているのですが、
こましゃんはトイレが出来なくなっても転びながら寝床を行ったり来たりをするのに必死でした。
転んではしばらくへたれ込み、また立ち上がって少し進んで転ぶの繰り返し。
そしてよく前足をギュウウと握るようになりました。
それは体が動かなくなる前兆でした。
この頃に食欲がほぼ廃絶。最後に舐めたのはスタミノール、食べようとしたのは猫草でした。
きっとずっと気持ち悪かったのでしょうね。
でも制吐剤の効果はほとんど感じられませんでしたけど…
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自ら移動ができなくなった日、先生に電話で相談しました。
先生はもう治療するとかじゃなく明日にでも顔を見させてと言いました。
翌5月21日、こましゃんは首も座らない程動けず、
これ以上無理はさせまいと連れて行きませんでした。
本当は連れて行きたかった…先生の気持ちも嬉しかったし、何より私が言われた通りの事をして楽になりたくて…
でも、それは違いますよね。
医学の限界、治療の選び方は病院それぞれです。
この病院で診てもらったのが4月。
コロナウィルス抗体値は高かったとしてもFIP発症してない想定で
腸管運動を促そうと試行錯誤してくれました。
FIP発症していたら太刀打ち出来ないからと先生はおっしゃいました。
そして残念ながら有効な治療にはなりませんでした。
でも先生のお気持ちそのものはとても有難かったです。
こましゃんを診察室の中で自由にし探検させてくれたりもして、
こましゃんだって今までの緊張が解けたハズです。
先生と話し、
発作を抑える薬を最初の処方量に戻し、
他の投薬は全て止めました。
あとは発作止めの注射で対応、なんならステロイド注射。そして出来るなら補液は一番最期まで試みる。
目が閉じなくなってしまっていたので軟膏をもらいました。
少しでも強制給餌以外のストレスを軽減させるしか、もうやれる事が見つかりませんでした。
自分とこましゃんの寝床をリビングに移し、ひたすら一緒に居ました。
オシッコ、ウンチの量はとても減りました。
オシッコは何かしら刺激があるたびにちょっとずつ漏れてしまうので、可哀想だけどオムツをしました。
ウンチは二日おきぐらいに小指の爪サイズのものが出ました。
血尿、下痢、血便、便秘になる事はなく、
こましゃんの身体はウィルスに負けじと弱りながらも頑張っていました。
ただ、意識があるのかわからないくらい動く事が出来ませんでした。
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発作は前足や目お腹がピクピクするチック症状が常にあるようになり、
呼吸の乱れも目立ち、ため息をつくとチックのひどい感じの全身痙攣と眼振が起きやすくなりました。
よくてんかんの動画にあるような派手な痙攣は起きませんでしたが、
時に腕をギュウウウウっと引き寄せて苦しそうに見えました。
注射の効果はあまりないような気がしましたが、何本か打つとしばらくの間痙攣はおさまりました。
ステロイド注射に至っては見た目の効果はわかりませんでした。
強制給餌も投薬も文字通り強制になっていて、
朦朧としているこましゃんの頭を掴んで固まっている口をこじ開けて上げていました。
薬は辛うじて舌で押し戻す抵抗をしたりもしましたが、水に至っては飲ませようとしても飲み込んでくれませんでした。
そのうち薬もごはんも飲み込まなくなり、舌の奥をスポイトでつついて刺激して飲ませたり、
口に溜まったごはんをスポイトで水を注いでゆすいだりしました。
その度にもうおしまいにしよう…と思いました。
でも毎食時に迷いが生じ夫に相談して、一口でも飲み込むなら身体は楽になるかもしれないと、
思い直して無理矢理しました。
更にオムツ替え、床ずれ防止の寝返りをさせる度に弱い発作を起こすようになり、
体温も下がっている実感がありました。
5月25日、
夜には一口もご飯、薬を飲み込まなくなり
強制給餌と投薬をお終いにしました。
2時間おきに寝返りを打たせ、4時間おきにオムツ替えとお尻拭きをしていました。
お尻はウエットティッシュのせいで常に濡れていて寒くないかなぁ、気持ち悪いだろうなぁと可哀想な気持ちになりました。
湯たんぽをお腹あたりに入れてましたが、
それもやめてブランケットをかぶせて手をずっと握っていました。
下手に長引かせても辛いだけかな………と思ったからです。
でも私の考え方はだいぶブレていました。
こましゃん、もう辛い生活はお終いにしてもいいんだよ、
楽になっていいからね。
と言いながらも、
もう少し一緒に居られる、居たい
と何故か思っていました。
痙攣がこれからもっと激しくなるハズと思い込んでいたからかもしれません。
この時点で一日5本は注射を打っていました。
補液もしました。
つづく🐾
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