飼い猫とは。幸せな猫とは。

2018年7月13日(金) 454 / 20

個人のお宅に訪問して入浴をして頂く仕事をしています。
お客様は介護保険を利用するご高齢の方が８割です。
田舎のお年寄りのお家はかなりの確率で
猫は室内と外を自由に行き来しています。

(気持ち悪くなる表現になると思います。)

ご夫婦二人暮らしの80代。
年に２回出産し産んでは交通事故。
カラスにやられた。
もうあれだからうっちゃっちゃった…と。
ある時の仔猫が産まれて
１ヶ月経つか経たない頃
玄関を開けると血生臭く…
室内には大きなハエ10匹以上飛んでいました。
お客様が寝ている足元の中で仔猫が固くなり
身体中に大きなうじが何匹もうごめいていました。
(トラウマすぎて警察官の弟にも話したら
孤独死の人間のそれを見てきているので
全然伝わらなかった…)

ほとんど寝たきりおじぃさん独り暮らし。
一年中窓を少し開けっ放しにし
野良猫の出入りはいつでもOK。
出産も室内。ノミの発生。
玄関先や布団の中で病死した成猫が多数。
介護サービスとして伺う訪問ヘルパーさんの事業所は何社も撤退。
カチンコチンの猫さんを２度
同居していない娘さんに渡しました。
分かってくれたのか野良猫が入らないよう対策をしてくれたのですが…ある日。
「お父さんが淋しそう…」だからと超小型犬を
おじぃさんのベッドのあるお部屋に放し飼いにしました。手足が鉛筆程の小型です。
野良猫がいなくなり憔悴していたおじぃさんは元気になりました…が。
猫感覚でポイポイ投げ(子犬は折れちゃうよ！)
ハンバーグやケーキなど何でも自分の食べかけを与えています。
勿論おトイレの概念もありません。

バッタのお家も、今の子の前はカラスに…です。
子供の頃近所のおばぁさんは野良猫の子を「目が開かないないうちはいいんだ」と言って川に流していました。

猫は何て過酷な環境にいるのかと…
うちの子は幸せにしようと思うと
またこうして悲しい亡くなり方をする猫に申し訳なくなります…

でも大切に室内飼いしてる感じで
ごめーんで済ませるのはあれですね。
私は当初ペッタンをしてしまいました。
基本読ませて頂いた日記には全てペッタンしていたので…
でも今回のでこんな残酷なシレーっとした方もいるのだと怖くなりました。
うーーーーん。。。
この人とおじぃさん、おばぁさんたちとの違いってなんだろ…
怖いなぁ…

仕事をしながらどう猫たちを救えるか
社内での課題のひとつです。

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