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布団ストックの山の上で、これでもかって位伸びて寝てました(笑)
これだけ伸びて寝てるってことは、心を許し安心してくれてるってことかなと、少しうれしくなりました。
私は小さい頃社宅育ちで、それでも台風の時迷い混んできたインコだとか、ハムスターを飼っていたのですが、ずっとずっと犬を飼いたくて。
小学校に上がる頃を期に、一軒家に引っ越すことになりました。
ある日、両親はある施設(たぶん保健所)に連れていき、柵の中のワンちゃんを選んでいいよと言いました。
…今思い返すと、その頃から保護して譲渡するというシステムは存在していたのですね。すべてのコはお腹にピンク色の消毒跡があって手術済みでした。
係の方が、このコは賢いコだよとすすめてくれた白っぽいワンちゃん(♂)が我が家にやって来ました。チャムという名前になりました。
うれしくてうれしくて…毎日毎日お散歩行って。一緒に過ごして。
祖父がチャムのために、勝手口のところ一帯に掃除をしやすいようにとコンクリートを流してチャムのスペースを作りました。犬小屋もそこに置きました。
チャムは水が大嫌いなコでした。
掃除のためにコンクリートのところに水を撒くと、それだけで怖がって逃げるほど。
暑い日は日陰のコンクリートの上。
冬、寒いだろうと犬小屋に毛布を入れてあげると、全て出してしまい、冷たい犬小屋で丸くなって寝るのでした。
母はそんなチャムを見て、「このコはウチにくるまえどんな生活していたんだろうね」と頭を撫でながら言っていました。
…母は知っていたのでしょう。保健所での暮らしがどんななのか。その先のことも。
室内に上がり込むことは一切したがりませんでした。
台風の時、玄関の中に入れた時も外に出たがりました。
そのチャムがおとなしく玄関で寝たのは、フィラリアが発症して死ぬまでの数日だけでした。
ある日血尿を出してしまい、病院に連れていったけれど、もう手遅れでした。
昔は今のようにそこまで知られていなかったのか、お隣のワンちゃんもフィラリアだったのですが、蚊を媒介してチャムも感染してしまったようです。
かわいそうなことをしました。
でも、我が家の番犬として、家族として…
大事な一員でした。
それから少しして。
2番目の犬がやって来ました。
帰宅すると、こたつの中で丸くなっている小さな塊がありました。
ダンボみたいに、耳がやけに大きく見えるほどのサイズのビーグル犬の女の子。
私の妹…ベッキー。
外に犬小屋を置いたけど、家に入りたくて入りたくて。リビングにベビーベッドの柵を置いてそこで暮らしていたら、ある日外の犬小屋によその野良猫ちゃんが住み着いてました(笑)
犬でも猫でも、出会うまでにどんな暮らしをしてきたのか…
温もりを知らず、恐怖の中で育ったのであろうチャム。
ぬっくぬくの中で育ったのであろうベッキー。
それすら気づく間もなく生まれてすぐに捨てられ、拾われたトム。
それまでは普通の暮らしをしていたのに突然捨てられのであろうハック。
外の世界を一切知らず、甘やかされて育ったムッシュとチャオ。
野良猫のお母さんが物置で産んだというメルシーはとにかく野性的でした。
てんはウチに迷いこんでくるまでどんなふうに生き抜いてきたの?
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後ろ足の火傷のみずぶくれは、あの連日の暑さのやけたアスファルトでできたんだろうね。
やっときれいに治りました。
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てんちゃん、これからはずっと安心して柔らかいとこでのびーっと寝てられるようにするからね。
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(にぃちゃんず←人間のが近くにいないと特に長く伸びる傾向にある(笑))
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