始まり始まり〜w
僕の愛するあの人は
旧家のお嬢様の飼い猫
真っ白な美しい長毛
透き通ったブルーの目
僕はしがない和菓子屋の2代目の飼い猫
どこにでもいるただの雉虎・・・。
お嬢様は愛の国に住んでいる
勿論僕の愛するあの人も・・・。
僕と僕の主人は幸福の国。
愛国から幸福
隣町
それを繋いでいたのがこの幸福駅

お嬢様はいつも彼女を連れて歩いていた
何処へ行くにも
そして決まって帰りには僕の家の和菓子を買っていく
ごめんください・・・。
小さな声が聞こえる
僕は主人を呼びに店の奥へ
お待たせしました!!
慌てて走ってくる主人・・・
いつもの事だ。
お嬢様は頬を赤く染めクスクスと小さく笑う
これもいつもの事・・・。
そして・・・
僕の愛する人がお嬢様の腕から覗き込む
アベルさん。今日もお逢い出来て嬉しいわ
と・・・。
もちろん僕も嬉しいよ・・・。
このまま時が止まってしまえばいいのに・・・。
それはきっと僕の主人もそう思っているのだろう。
だって僕達は・・・
結ばれぬ運命・・・。
お嬢様は旧家のお嬢様
主人はしがない和菓子屋の2代目
身分が違いすぎる。
勿論僕と愛する人も・・・。
時は流れこの駅も配線になってしまうことが決まった。

お嬢様は泣いていた。
貴方ともう会えないなんて・・・。
主人は涙を見せずに俯いていた。
私貴方が好き・・・
好きなのです・・・。
どうか・・・
いけませんお嬢様!
お嬢様にはもう決まったお方が。
私はしがない和菓子屋の2代目
お嬢様とは住む世界が違うのです!
主人は・・・
泣いていた。
声を殺して俯いて
目には沢山の涙を浮かべ
こぼれ落ちないように必死に・・・。
今と昔は違う。
身分の違いは越えられない壁。
僕と愛する人も・・・
最後の日僕達は約束したんだ。
貴方が好きです・・・。
どうか私を忘れないで・・・
必ず貴方の元へ行きますから・・・
それはいけませんよ・・・
お嬢様が悲しみます。
私の主人は行きなさいと・・・
私の叶えられなかった夢を貴女に託すと・・・。
どうか待っててください!
必ず!必ず戻ります
必ず貴方の元へ・・・。
じゃあまたいつか・・・
ここで逢いましょう。
あの日の様にこの場所で・・・。
そう言って別れを告げてもう幾数年・・・
愛するあの人はどうしただろう。

僕は生まれ変わった
そしてこの現世に今また降り立った。
僕と彼女を繋ぐ証を胸に・・・。

そして逢えたんだやっと
彼女は毛皮を変えて帰ってきてくれた僕の元へ
僕と彼女を繋ぐ愛の証を胸に
待たせてしまって本当にごめんなさい。
私の愛する人。
もうこれからは離れなくて済みます。
ずっとずっと一緒に・・・

少しだけ昔と違うこと。
僕の主人が変わったこと
そして彼女の主人も・・・
僕の主人と同じ主人に
そして彼女は僕の妹として生まれ変わって戻ってきてくれた
そう。
身分の違いなどもう無い。
もう二度と離れ離れにならないように・・・。
おかえり・・・
僕の愛する人。
ちゃんちゃ・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。うぇーん!
こんな
こんなに悲しい物語ー。・゚・(*ノД`*)・゚・。
そして最後はハッピーエンドー。・゚・(*ノД`*)・゚・。
なんてまぁwよく5時間もかけて帯広行って帰ってきた頭で作れたと自分で自分を褒めてみるw
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