奄美大島の希少種保護のためと、奄美大島を世界遺産にするために。
ノネコは鳥獣法で言うところの、狩猟鳥獣に該当する。
元々、奄美大島にノネコなどは居なかったはず。外飼いの飼い主がいる猫が野良猫になり、野良猫が野良猫を産み、野良猫が山で野生化してしまった結果だ。
奄美大島には、ノネコだけで推定600匹から1,200匹生息しているそうだ。



こんな事態になってしまったのは誰のせいなのか?
「人間」だと思う。
人間の身勝手さのつけが、ノネコや野良猫にいくはめになっている。
過去の記事になるが、ノネコの殺処分反対の署名が50,000回人分集まっても、個人で里親希望してきたのは0人だったと某新聞の記事にあった。
今回の奄美大島のノネコ捕獲・殺処分については、以前の他島の時と違い、かなり厳しい対応になっている。里親希望に対してもかなり条件が厳しい。


私が少し疑問に思っているのが、「狂犬病」の問題。
発症したかは不明だが、台湾で2017年に、アナグマから人間に狂犬病感染の事例がある。
猫も狂犬病ウイルスの宿主に該当する。
日本は狂犬病は存在しないとされている。
しかし、しっかりとした調査はされていない現状もある。
狂犬病が確認されれば、希少種のウサギを保護するどころではない。
今回の里親希望者のレギュレーションの高さは、何処から来るのか?凄く疑問だ。
正直、私はこの奄美大島のノネコさん達に何もしてあげれない。
でも思う。
外飼いは止めましょう!
適切に避妊虚勢をしましょう!
それが将来のノネコ・野良猫を産み出す抑止になるんだから!と。
もし?日本で狂犬病の再確認がされたら?外飼いの飼い主さんはどうするんだろう?
もし自分の飼い猫が狂犬病になってしまったら?その人はどう考えるんだろう?
狂犬病になったら、強制収容殺処分で遺体の返却もない。これが法律。
この文章を書いているが、横にぴったりくっついて寝ているオジニャンを撫でながら、やるせない、無力感で一杯だ。
オジニャンに何故か「ごめんね…」と言ってしまう自分がいる。
話が少し変わるが、世界遺産はいいことばかりではない。
富士山がその例だ。
世界遺産になってからは、夏山が可哀相な位、朝方まで煌々と登山者のライトがイルミネーションのようになってしまっている。
登山道の大量なゴミ。
登山道から外れた所の大量な排泄物。
レスキュー依頼の増加。
世界遺産になるまではそんな山ではなかった。
人間の身勝手さの産物だ。
奄美大島のノネコ問題をあげたが、
身近で出来ることを人間はしていかないとならないと思う。
最近のコメント