と言っても、別にブッコさんの弟や妹を探しに行った訳ではありません。
先日、もしもの時のために、と折り畳みケージと一緒に買ったウォーターノズル、間違って2個注文してしまい余ってしまったのを保護団体さんに使っていただけないかとお邪魔したのです。スマホでのネット通販はこういうことがあって困ります。個数のウィンドウを触ったはずはないのに!
それはさておき、ウォーターノズルは快く受け取っていただき、お礼にといちごみるくまでいただいて、その後譲渡会に参加した猫ちゃんを見せてもらいました。
そこで1匹の猫ちゃんに目が止まりました。その子はもう1年以上、保健所の里親募集のページに載っている子です。
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「この子があの写真の子か」
そう思いながら見ていると、一人の女性に話しかけられました。そして驚愕の事実を聞かされたのです。
その子はある猫嫌いの人に、「家の敷地を通るだけでも腹立たしい」と捕まえられ保健所に連れて来られたそうです。でも保健所では「そんな理由では引き取れない」と拒否したのだそうです。するとその人はなんと、「〇〇保健所の××という職員が俺の連れて行った猫を引き取らなかった!」と県庁にクレームを入れたというのです。
県庁からこの話を聞いた保健所が、そんな人のところにいてはその猫が不幸になるだけ、それならこちらで飼い主を探す!、とその子を引き取った、と。
![](/img/diary_image/user_111376/detail/diary_181185_3.jpg?h=b0ce6dc58e8928899d3501e65af4ca45)
他猫事じゃないニャ。
なんでしょうね?
畑や花壇を荒らされるとか、庭にウンチやおしっこをするというなら、まだ保健所に連れて行くのもわからないではないんです。でもただ通るだけでも腹立たしいだなんて。
さらに断られたからといって、県庁にクレームを入れるなんて。
とてもやるせない気持ちになりました。
そんな怖い目に会ったからでしょうか、臆病なその子は譲渡会でも可愛いアピールができずになかなか里親希望の人の目に留まらないようです。いいご縁に恵まれるように祈ります。
さて、今日この女性とお話したことで、ちょっと驚くことがあったのでその事も記しておきます。
話の流れでブッコがダブルキャリアであることを話しました。だから新しく猫を迎えるのは難しいと。
するとその人は、
「私も白血病の子を他の子と一緒に飼っていた。血を流すような喧嘩をしなければ大丈夫ですよ」
と言うのです。
「それはエイズの場合じゃないですか?白血病はグルーミングをし合ったり、食器の共用で感染すると聞きましたが」
と聞くと、その人が言うには、
「私も白血病と言われて最初は動揺した。同じようにグルーミングなどで感染すると聞いていたから。でも白血病でもひとつの命だから。色々な動物病院に行って先生のお話聞いて血を流すような喧嘩をしなければ大丈夫と言われて一緒に3年飼ったけど、感染はしなかった」
詳しくお話を伺うと、キャリアではない子には白血病のワクチンは打っていたそうです。
しかし隔離はせず、水や食器も共用していたそうですが、感染はしなかったそうです。
これは幸運な一例かもしれません。全ての白血病キャリアの子に当てはまるとは思いません。でもキャリアだからといって、過剰に恐れることはないと教えてもらった気がしました。
もうひとつ、その人が言っていたことで心に残ったものがあります。
「白血病の子とそうではない子と一緒に飼う時、最適なことはできないかもしれない。でも最期まで愛情をかけて可愛がってあげれば、もしも感染したとしてもその子はわかってくれる」
この言葉には賛否両論あるかと思います。
でも人は完全ではありません。完全ではないながら、できることを精一杯やるしかありません。そう考えたら、このような考えもあるのでは、と思います。
![](/img/diary_image/user_111376/detail/diary_181185_1.jpg?h=b0ce6dc58e8928899d3501e65af4ca45)
空はこんなに青くて、広い。
人の心もこうありたいですね。
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田舎の秋の風景です。
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