今年もこの日がやって来ましたね。
揃ってのお誕生日、おめでとうございます。

せっかくの誕生日、悲しいお知らせでごめんね。
でも、報告しなけば。
まなが亡くなりました。
私もまだ信じたくなく、涙さえ出てきません。
9月14日、いつもと呼吸がちがうことに気づきました。
前日までごはんも食べていたし、1m位のタンスに登って私と遊んでいたので、風邪でもひいたのかなと思っていました。
うつぶせで呼吸が荒く、お医者さんに行って抗生剤でももらって来ようかと軽い気持ちでお医者さんに行きました。
平熱だし、体重も4.2キロ。
レントゲンの結果を待つ間もさほど心配していませんでした。
「点滴しますね。」別の部屋にまなを連れて行くと先生が話はじめました。
「胸水を抜きますね。猫は病気を隠します。飼い主さんが気づいたときには進んでいる場合がほとんどです。
治療というより、緩和を考えましょう。たぶん腫瘍だと思います。胸水が肺のまわりにあって肺を圧迫しているのでしょう、抜くと呼吸が楽になると思います。
一週間ぐらいしたらまた水が溜まると思いますが、苦しそうにしていたら連れて来て下さい。」
先生が言う、皮下点滴とか酸素室ということば、ネコジルシの日記で何度が見ました。
病気で苦しんでいる猫さんと飼い主さんの迷い、苦悩。
いつかは訪れることと思いながらも、まなはまだ7歳、まだまだ先のことと思っていました。
別室から聞こえてくる、聞いたことのないような、まなの苦しそうな声。
胸水を抜くのはどんなに痛くて辛いのか。
「詳しく数値の検査しますか」という獣医さんにお断りして家に帰って来ました。
早く落ち着く場所に連れ帰りたいという気持ちでした。
胸水を100cc抜き、点滴をしてもらうと、またもとのまなに戻った気がしました。
お水も飲むし、大好きな玉子豆腐もカリカリ食べてる。
膝の上でスリスリして甘えているし、なにしろ検査をしていないんだから、病名だってわからないしこのまま元気に治るのではないかとも思いました。
一週間後、また苦しそうにしていたら来て下さい・・・
一週間なんてもちませんでした。
3日したらまた苦しそうで病院へ走りました。
また胸水を抜いて点滴をして。
そんなことが何回か続きました。
もっと早く気づけばよかった。
9月23日、朝から気持ちのよいお天気で、私は用事があり庄内へ行くことになっていました。
往復5時間を越しますが、まなの状態も安定していて、前からの約束だったので迷いながらも出かけました。
初めて会う人だったのですが、挨拶もそこそこにトンボ帰りです。
家に着いたのは14時頃、「まな、ただいま」頭を撫でると気持ちよさそうに目をつぶってしました。
この日も病院を予定していました。
ちょっと買い物に行ったら、弟から電話が入りました。
まなが亡くなった と。
最後の力をふりしぼり自力でトイレへ行き、そのまま母の足元に来て大きく息をして亡くなったそうです。
14時20分頃でした。
「今日は仕事が休みでよかった」
温かく、やわらかな、まなを抱きしめることができました。
生前、呼吸がつらくてちょっと開いていた口は閉じていました。
楽になったのかな。
今、まなはお骨になって帰って来ました。
家の中、電気が消えたようです。
私も早く立ち直ればと、わかっているのですが、いつもまなのことが頭から離れません。
七年前の9月23日、動物愛護フェスティバルの里親探しに赤いリボンを着けて小さな男の子に抱かれていた仔猫。
くりくりした目とターゲット模様に一目ぼれ。
男の子のおかあさんが元親さんと思い、「この子、私に託してくれませんか」と声をかけ頼みこんだら、元親さんじゃなかった。
男の子のおかあさんも一緒に頼んでくれて、私の元へ。
実は里親探しは午後からの行事予定で午前中に交渉してしまった私は大きくフライング。
希望者が多数の場合は抽選だったとか。
元親さんがこっそりとこの子は一番人気で他にも欲しい人がいたのよと教えてくれました。
あの日も天気が良くて、金木犀が香っていました。
まなのことを書いた過去の日記、まなのことを見守ってくださりありがとうございました。

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