スムーズに話が進みそうなスタートだった。
その朝、夫に画像を見せ、既に応募済みであることを伝える。
まあ当然戸惑うよね。
そりゃ若干不機嫌になるよね。
ぷぅがいなくなって、まだ3週間たってないもんね。
でも、情緒不安定なあなたを救う為なんだよ。言わないけど。
ぷぅに似てるでしょ、実物はもっと似てるわよ、逢えばわかるから、逢わなきゃ始まらないでしょ。
今は呪文のようにそれしか言わない。今はそれ以上言っても仕方ないから。
2017年10月18日夜に2匹を見かけ、20日午後にはお見合いの日が決まっていた。
1週間後の2017年10月27日。
逢えるまで1週間と思うと長いが、迎え入れる準備をするとなると、時間が有り余るとは言えない。
ケージ・トイレ・フード・爪とぎ・おもちゃの準備、脱走防止策、装飾品の撤去、その他諸々。
夫の手助けをあてにはできない。物理的にも心情的にも。
その他諸々の中に、夫の頭と心を軟化させることも含まれるだろうから。
ケージはぷぅが使っていたフタつき1段のものしかないので買い替える予定。
2次元で動く犬と違い、3次元で活動する猫に1段ケージは可哀そうだから。
が、早くも夫からの妨害。
ぷぅが過ごしていたケージを今は捨てたり片づけたりできない、だそうだ。
小さなマンションにケージを複数置く場所はなく、仕方がないので再利用なら問題ないかを確認。
フタを背面に見立て、他面と天井をワイヤーラティスで増設。

土台がしっかりしているので、グラつくこともなく、これなら問題ないと思える。
前に飼っていた猫は、帰宅すると玄関から飛び出し、すり寄るか周りを駆け回るかして一緒に家に入る
という、犬のような性格だったので、脱走防止策など考えたこともなかった。
もちろん、すべての猫がそんな性格ではないことは判っているので、初めて策を練る。
今の住居は、駅から徒歩1分、裏は駅前ロータリー・表は国道に面する、立地だけで選んだもの。
そのせいで、ベランダに洗濯物を干すどころか、ほぼ窓を開けられないという不便な生活。
だが、この時ばかりはこれ幸いと考え、ケージ同様ワイヤーラティスのお世話になる。

6か所ある窓の内、開けることがあり且つ危険そうな2か所に設置。
全居室リビングINという造りで、普段からLDKの入口は開放しないので、玄関前の二重ドアは不要。
万が一、いや億が一飛び出したとしても、非常階段にドアがあり2階までしか降りられない。
フードやトイレなどの猫グッズは、普段から愛用の〇天や〇mazonで検索。
これらを夜な夜な行い、合間にお見合い相手の画像を見てはとろけていたので、慢性寝不足。
さて、肝心な夫の感情やら心情やらは。
19日の夕食時には「猫ってテーブルとかにも乗っちゃうんだろ?困るねー(にやけ)」
「名前どうしようかー?兄妹似てる名前がいいかな?車の名前からとろうかなー(趣味:車)」
「こうやってゲームやっててもキーボードとか乗ってくるんだろ?(にやけ・趣味2:ネトゲ)」
あーもーマジで全身の力抜けるわー。
良い傾向なのは判ってるけどさー。
会社に行ってる間に何一人で勝手にいろいろ軟化してるんだよー。
理論武装するために費やした時間返せっ!
こうして、夫婦揃って準備万端で27日を迎えることとなった。
最近のコメント