颪の冷たさが違います。

後ろの雪の山は蔵王山です。
蔵王山はひとつの山の名前ではなく、奥羽山脈の連峰です。
修験の山、吉野金峰山の蔵王権現を分祀したことがはじまりと言われています。
隣同士は仲がいいのか、悪いのか、山形では熊野権現、宮城では蔵王権現を祀っています。
夏の花笠まつりは蔵王権現様のお祭りです。
まなとあっけなくお別れしてから、まだまだ頭から離れない日々が続いています。
11月11日は四十九日です。
父が亡くなったとき、お寺の住職から四十九日は霊が仏になり極楽へ行けるかどうかの裁判の日で家族のバックアップで裁判官の閻魔様に生前はいい人だったよ、ってピーアールする日だと聞きました。
四十九日の裁判で失敗すれば次は百ケ日法要で敗者復活の裁判だそうです。
一度聞いたら忘れないお寺の住職らしい説明でした。
まなが無事、極楽へ行けますようにと「猫の宮」へ行って来ました。
こんなことでもすれば少しは私の後悔の気持ちが晴れるのかなという気持ちもありました。

気持ちのいい青空。
紅葉はもう里まで降りてきています。
大分前ですが、日記で「猫の宮」を紹介してます。
お堂には今回も愛猫の冥福を祈る写真がびっしり。
異次元的な空気が漂います。
お花やフードのほかに首輪や爪きりなどの思い出の品も奉納されていました。

私も写真と短い手紙を納めて来ました。
愛され猫たちとゆっくり休むんだよ。
きっと、また会えるね。

猫の宮の杜の前、古い小さなお家の形の万年塔が並んでいます。
万年塔はこの辺のお墓の形で墓石の中は空洞で四角い穴が開いています。
直江兼続が考案したとかで、有事の際は穴に木を通し、道路に置いて防御の役割をしたり、洪水の時は土嚢の代わりにもなるそうです。
仏様、ゆっくり眠れるのかな。
隣のりんご畑、たわわに実っていい色しています。
品種はふじでしょうか。
収穫時期で美味しいはずですが、こんな場所のりんごは・・・あまり食べたくないような気もします。
あまりにいいお天気だったので福島との県境まで行ってみました。
栗子峠、こちらは去年、東北中央道の日本一長い無料で走れるトンネル、約9kmが開通してから、めっきり交通量の減った国道です。
明治14年、トンネルができたときは日本一の長さだったそうです。
途中に紅葉の美しい公園があり、明治天皇をお迎えして開通式をしたときの記念碑がありました。
明治天皇より「万世大路」という名を授かったとのことです。

開通当時を描いた水墨画と説明がありました。
山形の交通は海運から陸運、大阪から東京へと変わっていく頃です。
が、絵に描かれているものは、「当時囚人を収容した監獄と思われる」って・・・
次の日、弟が犬の後ろをじゃれながら走って行くまなの夢を見たと言っていました。
まなは弟が大好きでした。
なんで犬なの?
でも楽しそうだったっていうから、それでもいいか。
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