これをどう再現するか、いろいろ試行錯誤してみました。
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黒、グレー、白の3色を混色すると、それぞれの色の繊維がランダムに混ざった混色毛ができます。
色が均一なソリッドと違い、場所によっては濃淡ができて、不均等です。
このランダムさを利用してみることにしました。
写真を見ながら大まかに濃い部分と、薄い部分を植え、その隙間にグラデーションになるように差し色をして調整していきます。
普通は、ある程度植えてからカットしますが、今回はひとふさ植えては切っていきました。
魚の鱗状に、前に植えた部分に少し重なるようにして植えるのです。
すると、微妙に違う色がうまくランダムに混ざってくれることに気づきました。
かなり試行錯誤した結果ようやく雰囲気を掴んだ感じ。
ということで、こんな感じになりました。
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ヒカル君です。
まだ、細かい部分の調整がありますが、それは仕上げの時に。
早くから最終仕上げをやると、出来上がる頃には毛が寝ちゃって綺麗に仕上がらないので。
差付けと違って、植毛は手で触れば触るほどフェルト化してしまい、フワフワ感がなくなっちゃうのです。
なので、もうちょっと細かい調整は後で。
この子の目は閉じて作っているので、目の周りは少なめに植え、まぶたも黒一色ではなく、何色も重ね植えしてあります。
目の上の部分も、薄いので、そこも少し毛足を短めにしてあります。
これでだいぶリアル感が増す感じです。
耳の中はカットした残りの毛を詰めてふわふわ感を出しました。
コツとしては少し植えてから遠目にして見て、写真と比べること。
足りない部分に足し、多い部分は抜いて調整。
多分この技はサビ猫さんを作る時にも応用できるかなという気がしました。
少しはブラックスモークっぽくなったかな……。
実はこれはまだ後頭部ができてなくて、これからです。
後頭部は顔とは違う植え方になるので、これもまた試行錯誤になると思います。
ブラックスモークの子は、顔の毛はアンダーに白がないので、ランダムな混色だけでなんとかなりますが、後頭部と体はアンダーが白なので、これはまた別の再現方法を考えてあります。
顔までできてくるとなんか一気にやる気がでますね。
あ、まだ肝心の長吉が残ってたわwww
頑張りまーす♪
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