ニンゲンがいない日中、猫族が何をしてるかというと、寝てる。
たぶん今の時期、4時間くらいしか起きていず、うち1時間は毛づくろいしてる(笑)
その貴重な3時間で私は猫族の世話をしモフモフし、喜悦しながら毎日を終える。
で、本題のマイケル。
嫁に慣れている彼は、嫁がいなくなるやずっとその姿を捜しているようだ。
残念だが、あと1週間は帰ってこない。
そのせいもあって、仕方なく、私で我慢しているのだろう。以前にも増してゴロスリが激しい。

身体を押し付けるように、力を込めて膝の間に埋もれようとする。
立ち上がろうと、脇にどけても、すぐに乗って来る。
部屋を出ようとすると、行かないでと言うがごとく鳴く。
遊んでほしくて、じゃらしを咥えて持ってくる。
そのじゃらしを取られたくないようで、そのまま布団の中まで持ってきて一緒に寝てる(笑)
私は、猫は「完全な生き物」だと思っていた。
それは、精神的に或は魂として欠けたところのない存在だと。
だから、「先天的な寂しさ」を理由に動くことはないものだと。
けどそうじゃなかったらしい。

君は弱虫だね。そんな風に感じて、マイケルの額を撫でる。
猫はつよい、そう思ってたけれど、そうじゃない子もいるものだ。
私の寂しさはそう、姐さんが埋めてくれた。
けれども、君の寂しさは誰が埋めてくれるんだろう?
職場猫時代、色んな人たちに愛された君は、愛をサービスしすぎ、自己を他者に預けることに慣れ、そのぶん弱くなってしまったのだろう。
猫族の愛は広く深く、けれどもいつかは底を尽くのかもしれない。
布団の中。私の足下で眠るマイケルに呼びかけてみた。すると、彼は一声鳴いて私の胸元までやって来る。
君は弱虫だね。だから私は、君のことが他の誰かより、ホンの少しだけ深く、理解できるような気持ちでいるよ。
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