初めてのコタツが大好き。
ムックを迎えてもうすぐ2年。
ドラミが居なくなってもうすぐ2年。
ここからは題名の話を…猫話なしです。
父親が突然死した。
普通にご飯も食べて変わった様子もなかった。
驚くほど穏やかで、安らかな顔だった。
実感のないまま葬儀が終わった。
長い闘病生活の果てに亡くなるよりも…自分達もそうやって、迷惑をかけずに亡くなりたい。
残された家族にしたら、そんな風に思える余裕はない。
父は絶滅危惧種の調査に携わっていた。
その仲間達が次々と訪れた。
亡くなった当日も電話で話した方。
前日に元気な姿で会った方。
『なぜ?』
と言いながら皆涙を流した。
身内でない人の死をこんなに悲しんで悔やんでる人達が沢山いた。
親族以外が泣いている葬儀を父の葬儀で初めて見た。
亡くなって初めて父の人柄を知った。
家では無口で、少し遠くから見守るような父だった。
沢山反抗もしたし迷惑もかけてきた。
いつも心配ばかりしていた父。
1つだけ親孝行できたとしたら、父より長生きしていることだけ。
またいつかじゃなくて、会いにいこうとしているなら今しかない。
次はもうないかもしれない。
伝えたいことがあるなら、直ぐに伝えるべき。
次はもうないかもしれない。
兄も私もそれぞれの家庭を持ち、同居はしていない。
遺された母が1番心配。
私が出来ることは母を支えて寄り添う事くらい。
父に出来なかったことを母にしたいと思う。
どんなに歳をとっても親との別れは辛い。
これは、兄夫婦が葬儀の前日に撮った写真。
いつもここから見ていた景色。
いつもの帽子とジャンパー。
お父さん、いい景色だね。

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