いろんな出来事が
私の前を通り過ぎて行く
好きな言葉なんだけど
未来は駆け足でやってきて
現在は矢のように過ぎ去り
過去は永遠に静かに
立っている
いつかどこかで読んだ一説
なぜかずーっと心に残ってる
私と3匹の猫達の関わりは
上手くいってるようにみえて
少しずつ
何処かに亀裂が走っていた
細い亀裂は
やかで大きなヒビとなり
全て崩れ去ってしまう
この時は
そんな日がくるなんて
夢にも思ってもみなかった
ミケがご飯の時以外は
外に出るようになって
猫用の出入り口は24時間体制で開けっぱなし
それでも
みーちゃんが外に出る事はなかった
みーちゃんは
家の中にいても
外からの音に敏感で
人の話し声や、人の足音
車の音なんか聞こえると
唸り声をあげて
しばらくベットの下に隠れて出てこない
私が仕事から帰る時も
玄関のガチャガチャする音に
唸りながらベットの下に入って行くと
息子は言っていた
私が突然立ち上がると
ビクッと身を縮めて
とても怯えた目で私を見上げる
みーちゃん、ごめん
何でもないよー
と言っては
みーちゃんとなるべく同じ目線になるようしゃがんで
頭を撫でてあげる
みーちゃんはすぐに
あのハトの鳴き声のようなグルグルで
転がって私の手を掴んでくる
そうしていつまでもゴロンゴロンと転がるのだ
すごーく甘えん坊さんである(^ ^)
みーちゃんのお気に入りは
私が四つん這いになって
私のお腹の下に入る事
安心するんだろうか?
そうして
部屋中、一緒に歩いてまわる
小判鮫みたいに(笑)
この子は
今までどんな暮らしをしてきたんだろう?
酷く怯えて
虐待も考えてしまう
そんなある日
みーちゃんが以前怪我していた前足が
治ってるんだけど
そこだけ毛が生えてなくて
地肌むき出し
その部分が、何かにかぶれたようで
赤い斑点ができていた
みーちゃんはかゆいのか
よく舐めている
赤い斑点は日々ひどくなっていくので
念のため
病院でみてもらったのだけど
そこで
エリマキトカゲみたいな
あの首につけるアレ
アレをつけられて
病院では放心状態(^_^;)
なすがままだったけれど
家に帰った途端
このエリマキトカゲを外そうと
そりゃもうエライ騒ぎだった💧
あまりの暴れように
一時期外して様子を見る事に
でもその夜
みーちゃんは
どれだけご飯でつっても
あの食いしん坊のみーちゃんが
決してベッドの下から出てこなかったのである
さらには
あんなに外を怖がっていたのに
みーちゃんは
夜中に脱走してしまっていた
あのエリマキトカゲが
そんなに怖かったのか
病院が怖かったのか
外よりも家にいるほうが
怖くなってしまったのだろうか
外に探しに行くけど
みーちゃんをよぶと
ミケが返事をして
出てくる 😂
そうやって2、3日が過ぎた頃
駐車場の隅に
久しぶりにシロウさんを見かけた
ここんところ、慌ただしくて
シロウさんの事を忘れていたけど
ご飯食べにきていたかな??
勝手に入ってきて
勝手に食べるので
いつきてるのか全くわからなくなっていた
声をかけたけど
シロウさんは振り向かなかった
背中がなんとなく寂しげな気がしたけど
その時は深く考えなくて
でもそれが
その日のその背中が
私がシロウさんを見た最後の姿だった
その日を境に
シロウさんは行方不明となり
今現在も
戻ってはいない
一枚きりの
シロウさんの写真である
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