
若い頃、人の気持ちなんて何も考えず、悪い事ばかりして毎日毎晩遊び歩いていました。
やがて一瞬のうちにお金、友人、何もかもがなくなり、
その時に、ただひとり「おかえり😺」って待ってくれていたのがテチちゃんです。

何もかもを失った時、もちろんテチちゃんも連れて行かれてしまったんですが、この子だけは新しい家で毎晩ニャーとドアの前で泣き続け、ご飯も食べなくてなったのでお医者さんに見せたところ、たぶんドアの前で前の主人(僕)を待ってるのかもね?ということで再び僕の元に帰ってきたんです。

僕の元に戻ったテチちゃんは、まるで何事も無かったかのように、ご飯はモリモリたべて、
元気に育っていきました。
それから、僕の人生は変わりました。
真面目に働き、悪いことも一切やめました。
そのぐらい、このテチちゃんが大切で、
家を1日空ける(旅行など)なんて事も絶対しませんでした。
幸せだった暮らしも17年が流れて
テチも19歳になったころ
テチが突然倒れてオシッコを漏らしました…

病名は肺水腫…
もってあと数週間との事😭
病院では何もできないので、飼い主さんと一緒にいさせてあげた方が良いと言われました。
お粗相とは違うオシッコの漏らし方に、僕は毎日ビックリして、倒れるたびに涙が溢れていました。
倒れるたびに「はあ、はあ、はあ、はあ…」
と、とても苦しそうで、綺麗な緑の目で僕を見つめていました。
僕は倒れるたびにテチの名前を強く呼び、祈り続けました。
「行かないで」「ひとりにしないで」
「だれか、誰でもいいから、テチを助けてあげて」
でも、そんなある日、テチはいつもなら絶対に行かない暗くて静かな場所で眠り…
「ああ、お別れなんだ…」
と直感でわかりました……
その次の日の朝、09:40分ごろ…テチは僕に顔を当てて元気におこしてきたんです、目覚めたら亡くなっているのかな😭?と思ってた僕は「え?? 祈りが通じた??」と思いましたが…
テチはトイレをして、僕を珍しく長く眺めると、
「ほら、もう大丈夫だよ😺」って言ってる感じで甘えてきました。
でも、それもつかの間…
突然パタっと倒れてオシッコをもらしました。
オシッコをもらしたら=怒られる
…と思ったんだと思います。
テチは「はあ、はあ、はあ…オシッコ漏らしちゃって、ごめんね、ごめんね」と言ってるように綺麗な綺麗な緑の目で僕を見つめていました。
僕は、これ以上テチに辛い思いをさせたくないと思い、名前を呼ばず、ただ優しく撫で続けてあげていると…
「はあはあ…」と苦しそうにしたテチは僕を眺めて、急に足を強く伸ばして…ゆっくりと呼吸が止まりました。
「ごめんね、さようなら」と聞こえた気がしました…

その瞬間、僕はまたひとりになりました。
1人ではあまりに広い部屋で、もう動かないテチを見つめながら1日中泣いて、声が出なくなるまで泣いて、優しく優しく撫で続けて、
次の日の朝に動物葬儀の方を呼んで燃やしてもらいました。
二度と動物なんて飼わない
二度とあんな悲しい思いなんてしたくない
…と、思いましたが。
そんなある日にイナちゃんと出会いました。
「あたしはここだよー😺」と最初から甘えてくるイナちゃんに…
出会っときに涙が出ました…
テチちゃん
俺たちの末っ子のイナちゃんだよ、
とっても可愛いお姫様だよ。
イナちゃんを守ってね。
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