頼くんの飼い主さんの日記を読んで、すごく心配で気になっていました。
どうしてなのかはわかりません。
『あの時、もっと早く病院へ』
短い言葉の中に、いたたまれない気持ちと、大きな大きな”悔い” を感じました。
しばらくして、頼くんの使っていたものをもらって欲しいという日記を読んで、
あぁ、やっぱり頼くんは逝ってしまったのだな。と思いました。
普段、顔を合わせていない方とお話するのは不安がありましたが、
思い切って、頼くんの飼い主さんへメッセージを送りました。
居なくなってしまった頼くんへの、お気持ちと一緒に遺品の整理をされてるのかと。
お悔やみと、もしかしたら、新しい猫ちゃんがおうちに来るかもしれないし、
もう少し待ってみてはいかがでしょうか。
それでも、お気持ち変わらないようでしたら、
猫ちゃんのトイレをひとつ、譲っていただけますか?
と。
警戒心が強くて、気性も強い猫だった頼くんが
どうして脱走してしまったのかはわかりません。
13日間、必死の思いで探し続けて、
やっと無事な姿を見つけて
おうちに戻ってすぐに病院へ行って。
翌日、頼くんは疲れて眠っているのだと仕事へ行ってしまったこと、
仕事なんか休んで病院が休みなら別のところへ連れて行かなかったことを
飼い主さんは、心の底から悔やんでいます。
なので、『ペットを迎えるのは頼を最後にしたい』と、固く決心をされていました。
老々介護になってしまうし、
直ぐに病院にも、連れて行ってあげられなくなるといけない。と
頼くんのお話、ちょっとだけ聞かせてもらいました。
裏庭のバケツの中に、生後10日くらい 238グラム。
飼い主さんが一度触ってしまったせいか、
頼くんのお母さんは、頼くんを連れてゆく事なく
飼い主さんが、1歳9ヶ月まで育てたこと。

面倒くさいほど、キレイ好きで
掃除するまで使ったトイレに入らなかったこと。
だから、頼くん一人で3つもトイレがあるのに、4つめを買おうかと思っていたこと。
こんなに凛々しく立派な男子、お手入れも大変だったと思います。
頼くん、
頼くんは、ほんとならもう少し短かった虹の橋へと旅立つ期間を延ばして
気丈に、最期の力を振り絞って飼い主さんに会いにきたんじゃないのかな?
わからないけれど、そんな気がしてなりません。
飼い主さんは、自分を責めて責めて
頼くんの匂いが少しずつ消えてゆくおうちで、寂しさに耐えられずにいます。
だから、頼くん、はやく生まれ変わってまた現れてあげてください。
頼くんのトイレをもらった私からのメッセージです。
きっと飼い主さんの決心はあっけなく崩れて
そして、生まれかわったにゃんこを長生きさせて看取るまで
意地でも死なずに健康に生きてくれるはずです。
あと、結局ちゃっかりいただきました、頼くんのおトイレ。
「ほんとに使っていたの?」と思うくらいキレイで、飼い主さんの愛を感じましたが
猫には頼くんのニオイがわかるのか、念入りにチェックしていました(笑)

どのタイプのトイレか悩む私に、入れ子で入るからと、おまるトイレもいただいて。
上から猫トイレは、ウチの ”ぷち” とおんなじ色で親子みたいに並べました。

大切に、大事に使わせていただきます。
「ありがとうごにゃいます」

雛祭りなので『三にゃん官女』で
男子が乱入

僕も使わせてもらってるにゃ!
頼くん、ありがとう。
頼くんみたいな凛々しい男子になるにゃ!
虹の橋の頼くんへ
ねこよみうた より