
(一昨年の夏)
土曜の夜、いや、日付が変わって日曜の夜中に、旦那の実家で飼われていた
雑種のワンコ、クウちゃんが亡くなりました。
今週の水曜に、みんなで実家に帰省するのでクウちゃんに会えるわぁ^^と
坊主たちも楽しみにしていたのですが。
とても残念です。

(雪もへっちゃらなクウちゃん)
田舎で一人暮らしのお義母さんの良き相棒、ご近所さんからも
大変好かれていた彼女は、うちの長男の数か月ほど先輩で同い年、
14歳になったばかりでした。
うちの息子たちも幼い頃からクウちゃんの事が大好きで、いつも
会えるのを楽しみに帰省していました。
それは私も同じで、チャーミングな彼女の事がとっても大好きでした。

(郵便屋さんとバイクと犬が嫌いなクウちゃん(笑))
昨日お母さんから連絡もらったけど仕事でなかなか出られずに、後で
ライン読んで知り、すぐ電話をして話を聞いて。
さっき火葬場に行って、ちゃんと供養して、今家に帰って来たと。
高齢なので、去年から目も白くなって来てたのが、年末くらいから
全く見えなくなっていて、ご飯が食べにくくなり、食べさせるのに一苦労だったけど、
でも慣れて来てまた食べるようになってたそうで。
「クウちゃんおばあさんやのに、最後10キロもあったんやでー」
と、スマホからお義母さんのニコニコ声。
目が見えなくなって、痴呆のような症状も出ていたので、
声をかけてからじゃないと触られたり近寄られるのを怖がっていたクウちゃん。
なので、帰省した時にはクウちゃんへの優しい接し方を息子たちにも説明し。
基本的には人間大好きなワンコだったので、そっとかまってもらうと
とても喜んでいた。

(長男が3年生の頃。ほっぺと顎をかいてもらってウットリなクウちゃん)
お義母さんの住む地域は、山奥のけっこうな田舎なのでしょっちゅう
集会所やら寺やらに集まったり、寄り合いも多いらしく、その土曜も
夜遅くまで集まりがあって、ヤレヤレ終わったーと帰って来たら、
クウちゃんが倒れていて虫の息だったそうで。
一瞬死んでる!と思ってびっくりして慌てて抱き上げようとしたけど、
高齢で足腰の弱いお義母さんには無理だったそうで。
クウちゃんの寝床スペースに、さらに毛布を持って来て、お義母さんは
お風呂にも入らずに、マッサージしたりさすったりして、付き添い、
寄り添っていたという。
夜中にうっかりウトウト寝てしまって、明け方近く、気が付いたら胸の中で
亡くなっていたそうで。
まだあったかかったんよ、とお義母さん。
「14年も私と一緒にいてくれた。
最後は老々介護みたいになってたけど最後そばにいられて良かった。
だけど長い間一緒にいるともう大切な家族やから、生きもんはお別れする時が
必ず来るってわかってても、やっぱり悲しい」
・・・
淡々と、微笑むようなお義母さんの声に、スマホ片手にこっちの喉が締め付けられそうで、
いい年ぶっこいてうまく言葉が紡げなくて情けなかった。
「アスーちゃん泣かんでええんやで、お義母さん夜中ずっとクウ見ててくたびれたから、
ちょっと昼寝でもせんな身が持たんわあ」
泣きたいのはお義母さんの方だから、泣くのはグッと我慢したけども
絶対、田舎の家でお義母さん一人、猛烈なつらさ、悲しさ寂しさに襲われている。
今すぐにでも飛んで行きたかった。
近くに住んでいたら、といつも、こんな時すごく思う。
でもそれを言うとお義母さんが仕事休んだらアカン、大事な仕事、みんな困るからと。
どこでもドアが欲しい。みんなでお母さんの傍にいたい。

(数年前の帰省時、散歩風景)
水曜日の帰省が、待ち遠しい。
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