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みゆちゃんに煮干をあげると、たいてい、テーブルの上に置いてやるのを、わざわざ前足で突付いて、下に落としてから食べる。食べる前に、まず落下する様子を眺めて遊んでいるように見える。ほかに猫ライバルがいたらそんなのんびりしたことはできないだろうが、みゆちゃんは一人っ子なので、余裕がある。
いつも頭とお腹のところは食べずに残している。みゆちゃんの食べ残しをみると、煮干の顔だけがきれいに残っていて、口しか使わないのに、よく器用に分別できるものだなあと感心する。
みゆちゃんが食べているのを見て、息子が自分もほしいと言うのであげるけど、こちらは頭もおなかも全部食べている。二人が食べているのを見て、そんなにおいしいのかしらとときどき私も食べてみるが、やっぱり全部食べる。
人間が丸ごと食べているのに、猫のくせに贅沢な、と思うけれど、猫と人の体のサイズを考えれば、猫にとって煮干は人が鮎を食べるくらいの大きさだろうから、頭とお腹を残すのも、猫にとっては妥当なのかもしれない。
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