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郵便受けに、A4くらいの大きさの薄っぺらな郵便物が入っていて、私宛なので何かと思って手にとって見たら、「ねこ新聞」とあった。
いろいろ猫と関係のある生活を送っているけれど、「ねこ新聞」が届くのは見に覚えがないと思いながらよく見ると、宛名の横に小さく「贈呈」と書かれているので、なお怪訝に思いながら開けてみると、猫の新聞といっしょに出てきた淡いオレンジ色の小さな紙片に、次のようにあった。
この度は○○様よりあなた様に月刊『ねこ新聞』6月号から一年間ご贈呈のお申し込みをいただきましたのでお送り申し上げます。
“猫のご縁”を感謝申し上げます。
有限会社猫新聞社『ねこ新聞』
手書きされた「○○」というのは父の名前で、どうやら、父が私のためにねこ新聞をとってくれたようであった。
おもしろい新聞である。“猫のご縁”という言葉も気に入ったし、「ねこ新聞」という名前自体がいい。そのねこ新聞が提唱するのは、「富国強猫」。猫がのんびり平和に暮らせる国こそ、真に豊かな国であるという意味らしい。
紙面は、著名人によるエッセイや、猫の絵画やイラストなどで構成されていて、巷にあふれている猫雑誌とは趣がひと味もふた味も違う。
タブロイド版8ページで380円というのは少し高いようだけれど、経営が苦しいながらも「経済本位でなくアート優先主義」という建前から広告なしを貫徹しているそうである。
来月号が届くのが楽しみである。
(新聞が入っていた郵便の袋の、「料金別納郵便」の枠の中にも猫の手が描いてあるのが心憎いし、電話番号は、03-5742-2828コンナヨニ・ニャーニャーである。)
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