ポパイくんを無事飼い主さんの元へ見送ってから10ヶ月ほど経ちました。
そして先月、7/4に保護した黒猫のコウについて書いてみようと思います。

7/4のお昼過ぎ、なにやら猫が来ている!と母が私の部屋に呼びに来ました。
なんでもとても大きな声で鳴いてうちの窓の前から離れないとか。
気になった私は見に行ってみました。
そこには子猫とまではいかないものの、小柄な真っ黒の猫が必死に鳴いている姿がありました。
目には白い目やにがついていて、体もがりがり、窓をあけて近寄ってみると、なんと自分から家に入ってこようとするくらい人懐っこい仔でした。
実はこの仔、何度かうちに来たことがある仔で、そのたびに気になっていた仔でした。
12月あたりに来たときにもうちの窓の前で鳴いていて、どうしよう、と迷っているうちにふっとどこかに行ってしまっていたので、保護するまでには至ってませんでした。
7/4にうちに来た時はあまりに必死に鳴き、私にすがりつくような姿に思わず泣いてしまい、保護することを決意し、そのまま病院につれていきました。とりあえず永久歯が生えているので6ヶ月は過ぎている男の子、ということでした。耳カットはなく、首輪もなし、去勢もされてないだろうとのことでした。
とりあえず痩せていることと脱水症状が見られたので、栄養剤と補液をしてもらいました。ノミ・ダニによるハゲやフケも目立ったのでノミダニ駆除薬もつけてもらいました。

前回のポパイくんのときは餌を全く食べてくれなくて苦労したのですが、この時保護した仔はまだ自分の足で立って歩いて鳴く元気があったので、あまりポパイくんのときのように危機的状況ではないかなぁと思っていました。
その日も少しですがカリカリを食べてくれたのでホッとしながらしばらく様子を見ていました。
今回は早めに呼び名をつけてしまおう、と思い、「幸(コウ)」と「光(コウ)」のふたつの意味をとったコウという名前にしました。
そうしてコウの面倒を見始めてからそろそろ2ヶ月になろうとしています。
動物保護センター等に問い合わせましたが、飼い主さんの情報は今の所ありません。
完全野良生まれの野良育ちかなぁと思っています。
まだ若そうだし、ご飯も水も自分で飲み食いしてくれているので回復も早いだろうと思っていましたが、これがなかなか甘い考えでした。
まずお腹が弱いらしく最初の頃は水下痢を漏らしてしまい、大変でした。下痢止めや整腸剤、抗生剤をつかって今は落ち着いていますが、一度血便もしたのでなかなか焦りました。
そして、おそらく慢性副鼻腔炎持ちなので目やにや鼻水、それによる食欲低下がみられました。嫌がるなか点鼻薬をしてそれもなんとか楽になっている状態ですが、まだ鼻詰まりによる咳は続いています。鼻の奥に溜まっている膿?のニオイもするのでどうにかしてあげたいですが、なかなか難しそうです。
そしてなにより体重が増えてくれず、保護した当初2kgの体重のまま2ヶ月過ぎてしまいました。
当初から多飲多尿の傾向があり、お腹がゆるいからかな?と思っていましたが、お腹も治ってきた今、慢性腎不全かなぁと思っています。病院でみてもらってないので憶測ですが。
食欲も最近は食べる量が少なくなってきていて、ああ、これは看取る覚悟をしなければいけないなと思いました。
コウはとても人懐こい猫で、保護して数日で私の部屋でフリーにしているのですが全く悪さもせず、私と一緒に寝るのも大好きな可愛い仔です。
体調が良くなればすぐにでも里親が見つかりそうなとても可愛い猫なのに、と悲しさや悔しさでいっぱいです。
まだこのまま回復しないと決まったわけではないですが、私自身期待するのが少し疲れてしまったところもあります。
これからもコウがしたいようにお世話を続けていき、嫌がることはせずゆっくりと見守っていこうと思っています。
また少しずつここでぽつぽつと自分の気持ちの整理をつけに日記を書くかもしれませんが、そのときはどうか温かい目で見守ってください。

私のベッドを我が物顔で寝るコウ。犬歯が長く、常に見えている状態なのが特徴的でとても可愛いです。
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