「ワクチン接種は、回虫を駆除してからにしましょう。」
ということでワクチン接種2回目は2週間後に検便して、問題なければ受けることになった。この日、しこりも診てもらったが、完全に消えましたと先生が言った。
「けっこう大きくて固いしこりだったけど、消えて良かった。もう心配いらないですよ。」
その2週間後、フーガちゃんが突然咳き込んだ。突然の咳き込みは回虫が疑わしい。まだ駆除できないのか。すぐに病院にプロフェンダーを買いに走り、ワクチン接種はまた先延ばしになった。
その頃、フーガちゃんと一緒に去勢手術を受けた白猫は、フーガちゃんと同居していた。滞在はすでに1ヶ月半になっていたが、家の中での生活になじめずにいた。
1ヶ月過ぎた頃には餌やりさん宅に戻すと決め、猫小屋を制作。猫小屋を餌やりさん宅の縁側に設置して、戻ってもらった。白猫に直射日光は大敵。この先は猫小屋で、のんびり過ごしてほしい。

保護部屋にひとりぼっちになったフーガちゃんが寂しそうなので、居間に解放してみた。我が家の飼い猫1は興味津々、しかし飼い猫2が激しく拒絶。数日試してみたが、飼い猫2のストレスがあまりに大きいので断念。
ひとりぼっちのフーガちゃんを何とかすべく預かりさんを探し、リタイアしたご夫婦に8月初めにフーガちゃんを預ける。
預かりさん宅の近くには、癌を診療科目に掲げる大きな病院があるので、8月20日に予約を入れた。サードオピニオン。
若い先生は長い時間をかけて、フーガちゃんのワクチン接種痕を診てくれた。
「しこりは残ってないけど、少なくとも3ヶ月は様子を見てください。」との診断。
8月26日に同じ病院で、院長先生に診てもらった。フォースオピニオン。
この先生は2年前に、オチンチンをウジ虫に食われて排尿障害になりかけた赤ちゃん猫を助けてくれた先生。
院長先生は数秒触診して
「繊維質がありますね。ほら、ここ。」
と、私に触らせてくれた。わずかに固い部分がある。
「これは、火傷の痕なんかに人にもできるんです。繊維質が集まってくるんです。まったく心配いらないですよ。」
「だったら、フーガちゃんはもう肉腫になったりしないんですね?」と、私。
「それはわかりません。肉腫のできる原因はワクチン接種だけじゃないんです。肉腫のできる可能性はすべての猫にあります。ただ、このワクチン接種痕についてはまったく心配ありません。」
納得。それだけ聞けば充分です。
どうして最初からここに来なかったんだろう。もっとも信頼している先生なのに。まあ、遠いので。
フーガちゃんのワクチン接種2回目はやらないことになった。1回目でしこりができた原因はわからない。あまりにも負担の大きかった去勢手術時のあれやこれやのせいかもしれないし、鼻炎のせいかもしれないし、体質なのかもしれない。原因が特定できないのだから、またしこりができるかもしれないリスクは避けるほうが良い、との先生の見解だ。
完全室内飼いであれば、ワクチン接種をしていなくてもそれ程問題は無い。ただ、ワクチン接種証明書の必要なペットホテルに預けたりはできないので、ペットシッターを頼んだりすることになる。
すべてを承知して、フーガちゃんを受け入れてくれる里親さんが現れることを切に願っています。
いろいろあったフーガちゃんの里親募集、来月から再開します。とっても良い子なんですよ❤

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