そこに蜘蛛の糸が降りてきた。気持ち的には糸を掴んで泥沼から肩まで這い上がった気になっている。
現場に猫が嫌いな爺さんがいた。爺さんはジーッとみるが一切、話しかけてこない。
ちなみに俺は180cm以上あるので威圧感があるということは否めない。だから現場では、常にしゃがむように心がけている。
こちらから下手に出て揉み手で話しかけた。
安心したのか?爺さんは堰を切ったように怒涛にまくしたてた。
猫親子にホースで水をぶっかけた。ウンコがくさい。夜中うるさい。
なんだかんだ三十分は話しを聞いた。
猫は嫌いかもしれないが、要は猫より餌やりの爺さん本人を気に入らないようだった。
怒りの爺さんも、話し相手が欲しかったのだろう。こちらが避妊去勢云々、話し一代限りの短い命。堪えてつかあさい。俺が面倒引き受けますんで、どうか生暖かい目で見守ってくださいと述べると満足したのか爺さんの怒りボルテージもさがり。
おぅ!ごくろうさん!頑張れよいただきました。猫現場には猫だけでなく人間関係のし絡みもあるようだった。
今度、怒っていた爺さんにサッポロ黒ラベルさしだして公園で飲みながら話しを聞いてやろうと思った。
地域住民の犬の散歩してた叔父様は地域猫を調べて疑問を俺にたずねてきた。
餌やりを申し出てくれた。
あなたが表れてくれてよかったと言われた。
今まで避妊去勢云々説明したりジジイの話し長々、聞いてきたのも無駄ではなかったようだ。
ただ、だれも、最初の一歩を踏み出せない。
困ったなとは思うものの直接、自分の生活には関わらないから。
餌やりだけして避妊しなくて増えても誰も止めようとしない。
いけないと思いつつ、つい見過ごしてたと。
そこに俺が表れて一人奮闘してるのをみて、私も賛成だと言い出してくれたようだった
小さなアクションを起こして、動き続ける。
ほんの些細なことだが微々たることだが自分の動きで賛同してくれる人がいることは気持ち的に非常に楽になる。
そっちこっちに藁をも掴む思いで訪ねたり聞いたりしていた。ある方からの情報で協力してくれる動物病院が見っかった。ネット等を幾ら探してもわからない。生の情報がある。
猫のためを思い猫のために、いい歳したオヤジが恥も外聞もなく動いてると、そっと教えてくれる人もいるんだな。
俺は思ったよ。ジジイだろがオヤジだろが動き出さなきゃはじまらない。飛び込まなきゃ、やり続けなければ賛同も得られないし情報を与えてもらうこともなかったろう。
この歳になってまで学ばせてもらったよ。猫に。
最後まで、やり抜くつもりではいるが、いつまた壁にぶつかるかは分からない。
睡眠不足が一番の敵だ。睡眠不足だと弱気になることが分かった。気が紛れるからと飲み過ぎ睡眠不足には注意しよう。
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