堤防が見えてきて、バイパスが高架になったところで防波堤に打ち寄せる波が見えてきます。
そしたら、下道に降りて3分くらい。
ニコたんは、保護時430gのおんにゃのコ。モケたんよりも5日~1週間くらいお姉さん?
立体交差の中州のような草むらで、
ひとり鳴いていたところを、モケたんを保護した方が拾ったそうです。
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雨の日だったのに濡れていず、フロントライン・スプレーしたときも
ほとんどノミも見当たらなかったし
車から『ポイ』ってされたばかりだったんじゃないか。と、なおさん。
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「自分でゴハン食べれるし、こっちでみるよ」とメールが来ましたが、
離乳目標のモケたんに、いい刺激・手本・遊び相手になるのではないか。と
一緒に預かることを申し出て、いつものように迎えに行きました。
そして、いつものようにウチに帰る前に
とっておいてもらったウンチ持参で病院へ。 ウイルスチェックもお願いして、健康チェックもしてもらって受付で検査結果を聞く。
「特になにも出てないですね(ウンチもウイルスチェックも)」
よかったー。と、会計していたら、急いだ感じで看護師さんが検査プレートを持ってくる。
「わかりますか?」
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え?見えない。と言う私に、奥から先生がハズキルーペを持ってくる。
私側にも別の看護師さんがやってきて、ほんのりでも
エイズ陽性だと説明される。
ぼーっとしながら帰って来て、ニコたんをふたり仕様に準備した
モケたんのいるケージへ。 おののいてトイレから様子を見ているモケたん。
外してあったので戻した中段に、ニコたんを乗せる。
(モケたんがキョドってたし)
モノクロ兄弟のこともあって、白血病に比べたら
エイズは『それほど』と、なんとなく思ってた。
感染していても、他の猫たちと一緒に暮らしているコをたくさん知っている。
でも、『絶対に、エイズに感染している猫を他のコと一緒にしないで』と言う
切実な日記を読んだ記憶がまざまざと蘇る。
ちょっと待って。
きっと、*偽陽性だ。母体からの移行抗体が検出されただけだ。
*偽陽性 https://www.hirai-ah.jp/d027/
ウイルス陽性の母猫から産まれた仔猫では、ウイルス自体が移っていなくても
母猫からの移行抗体が存在するため、それが検出されて偽陽性となることがあります。
その場合は間をあけて再検査をすると陰性になります。
移行抗体が消失する6ヶ月齢以降の再検査でも陽性の場合はウイルスに感染していると考えられます。
でも、やっぱり白黒ハッキリしないうちは、ウチのみんにゃと一緒にできない。
このときになって、初めてそう思う。
じゃあ、白黒はっきりしたらいいんじゃない?
遺伝子検査したら?
すぐに病院へ電話したけれど、良い返事が聞けず。
ならば!と、診療費の高いC病院へ問い合わせる。
経緯を説明。
おそらく1ヵ月くらい。体重は505g。
「でも今日ウイルスチェックせ採血したばかりですよね。
PCR(遺伝子検査)には1mlと、その子にしたらけっこうな量の血が必要なので
1週間くらいあけて来てください」
そうかー。
1週間後に検査して、結果がわかるまで更に数日・・
私にとってはとても長い時間だな。
電話を切って考えていたら、C病院から折り返しが来る。
『念のため、PCRの検査センターに信憑性について問い合わせたが
明日まで回答を待ってくれ。との返事だったので
1週間後の来院については一旦保留として欲しい』
とのことだった。
そもそも、ニコたんを連れて来たのはモケたんのため。
じゃあ、ニコたんはどうしたら幸せなの?
なおさんちに居ても、結局ケージ暮らし。
せっかくウチに連れて来たんだからフリーにしてあげたい。
それには、私にとって『陰性だった』という安心が欲しい。
翌日の検査機関のセンターからの回答の連絡が来る。
もし、結果『陽性』と出たのであれば、陽性は確定。
ただ、センターとしても1ヵ月になるかどうかの子猫のデータが少なく
(そりゃそうでしょうね)
そもそもウイルスが遺伝子検査で検出されるまでに1ヵ月程度の時間がかかる。
ウイルス量が増えていなければ検出されない。
つまり、シロクロつけたいのに、
クロ(陽性)ならクロだけど、
シロ(陰性)でも、クロ(陽性)になる可能性はある。という無難な答えだった。
遺伝子検査でなく、昨日した通常の抗体検査の場合だって、
母体からの移行抗体が検出されていた場合は、
時間の経過とともにそれがなくなり、陰転することは考えられる。
「でもPCR(遺伝子検査)をやった結果、陽性と確定する可能性もありますよ」と、先生が言う。
そう。
私はニコたんが、きっと本当は『陰性』なんじゃないか。と信じて
そうあって欲しいと希望している。
夕べずっと考えていた。
逆に『陽性』が確定したら私はどうするのか。
結局、とにかく1週間後にC病院へ連れて行く。
そこで話は終わっている。
【感染経路としては、ウイルス陽性猫に噛まれて移る場合が最も多い】
ケージでプロレスをはじめたふたり
『もし、何かあったら』と迎えに行く前日、Amazonのお急ぎ便で届いたケージ。
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回虫とか、そんなくらいに思っていたけれど。
一旦畳んだけれど、モケたんに感染したら?と思ってケージを分ける せっかく仲良くなりはじめたのに、なんだか二人とも切ない声に聞こえる。
ニコたん。
せっかくウチに来たのに、ケージの中でゴメンね。
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ニコたんは、ケージに入っているときはすごく鳴いた。
「出して!」と言っているようにしか聞こえない。
モケたんがグッスリ眠って、みんにゃがお昼寝したときに、
ケージの扉をそっと開けた。
最初こそ恐る恐る点検してたけど、飛び跳ねて走り回って、ニコたんはすっごく楽しそうだった。
その音をスクちゃんが聞きつけて、ふさいでた猫ドアをガリガリしだしたので
せめて。と、お気に入りだったオモチャをケージに入れた。
私はどうしたらいいの。
私がニコたんをずっとケージに閉じ込めておくことに耐えられない。
なおさんちに戻す?でも、そしたらずっとケージ。
ならウチにいたほうが幸せ?
でも。