狩猟採集民族は、独力で食料を捕獲していました。
狩猟の最中に、オオカミと獲物を取り合う事件が多発していました。
人間は、オオカミの組織だった狩の方法にかなわなかった。
であれば、オオカミを人間側に取り込んで、共に狩をチームとして行えば効率的だ!と考え付きます。
野生のオオカミは狂暴ですが、家畜として長年、交配を続けることで、温和な個体を残しつつ、共同で狩をすることになりました。
これが、イヌの始まりです。
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人間は、続いて、狩に行くなら、いっそのこと、自宅のそばで牛やヤギ、ブタを飼育すれば、狩に出なくても済むことを思いつきます。
こうして、草食性の動物を檻に囲い、飼育を始めました。
食肉の安定は、ますます、人間の定住性を進めていきます。
中には、牧草を求めて、定住せずに移動をしながら生計をたてる民族も出て来ました。
これが遊牧民族の始まりです。
牛や羊と違って、ヤギは、草の部分だけではなく、根っこも食べてしまうので、土地が荒れてしまいます。
だから、人間はヤギを飼うため、移動せざるを得ませんでした。
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やがて、定住し始めた狩猟採集民族は穀物を発見します。
農耕民族の始まりです。
農耕民族は穀物を収穫して、貯蔵を始めます。
そこで問題が起きました。
貯蔵した穀物をネズミが食い荒らしたのです。
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ここで、ネコがようやく登場します。
ネコはネズミだけではなく、農地の害獣であるモグラや毒をもった危険なヘビも退治してくれました。
ネコが人間の家畜になったのは、他の家畜よりも歴史が浅いのです。
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ネコは、人間が強制的に飼育を始めた家畜ではありませんでした。
ネコから人間に歩み寄ったと言われています。
そこにネコの戦略的な生き残りの知恵を感じます。
強制関係ではなく共生関係ですね。
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ネコの仕草がカワイイのも、どうやったら人間を魅了するか?を知っているかのようです。
ネコは、人間の心の琴線に触れる、独特な行動をします。
私は、ネコが無意識に手に入れたテクニックだと考えます。
まさに企まずして獲得した、生まれ持ってのテクニックです。
ニャンモナイトの季節が来ました。
可愛いなあ。
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