娘の20回目の誕生日です。
そして、、
20回目の命日になります。
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あの地獄とも言える日から、もう20年も経ってしまったのか…。
不妊症の治療、7年。
子供を諦めて2年後、突然、娘は私のお腹に来てくれた。
幼い頃から家族との絆が薄かった私は、妊娠できたことが凄く嬉しかった。
丁度、その頃、子供を諦めていた私達は、側に居てくれたニャンズ達の為に、注文住宅の設計図を作っていたので、子供がニャンズ達と楽しく遊べるような設計に書き直し、娘の誕生を本当に心待にしていました。
家が出来上がり、引っ越し。
後は、娘が元気に産まれてくれるだけでした。
予定日まで後少し。。
突然、娘は動かなくなった。
不安で不安で…日曜日だったけど、病院へ連れていって欲しいと旦那に頼んだ。
でも『パパは仕事やから~』と出かけて行ってしまった。
だけど不安は消えず、心音だけでも良いから聞きたい。
病院に連絡し、お願いして外来はしていないから、病棟の診察室ならと診てもらえることに…
車は旦那が乗っていった…
病院まで一駅。
駅まで歩き、地下鉄に降り一駅乗って、階段上がって病院。
無理だ…タクシーを捕まえようと異様なお腹の張りを気にしながら歩いて通りに出る。
今思えば、タクシーを呼べば良かったのに。
捕まらなかったら歩くしかない。
変なお腹の張りが、不安でたまらなかった。
やっとの想いで病院につき、診察してもらった。
先生の顔つきが変わった。
エコー。聴診器。
先生が増えて、またエコー。聴診器。
そして、『今日、旦那さんは?』と聞かれ…
仕事だというと、会社に連絡してくれた。
でも、出勤していませんでした。
1人で話を聞くことに…
娘は間違いなく、お腹の中で亡くなっている。
このままでは、亡くなってしまった子は、お母さんの体が異物と判断して、外に出そうとするので、大出血を起こして私の命も危ない。
即入院して処置をしなければならない。
私だけの子供じゃない。旦那の子供でもある。
やっと私のお腹に来てくれた子供。
私の一存では、決められないし決めたくない。
それに、処置って何?異物って何?私の体が娘を私が異物なんて思うわけない。
『一度、帰りたい』と先生に言うと、帰せないと言われる。
だけど、事実を受け入れられない私は、とにかく帰りたいばかり。
娘をお腹に抱えたまま、一緒に逝きたいと思った。
先生は、血縁者が迎えに来てくれるならと、帰るのを許可してくれた。
入院準備はしておくから、旦那さんと話が出来次第、来て欲しいと言われ、仕方なく電車で一時間離れた所に住んでいる姉に連絡を取り来てもらった。
帰宅し、姉にお茶を出し…
とにかく落ち着きたくて、お風呂に入った。
現実逃避だったのかもしれません。
19時頃、旦那が帰ってきた。
姉が旦那に事情を話す。
そのまま、病院に連行されました。
そして、入院して2日後、私は息絶えた娘を、人工陣痛やバルーンを入れ、無理矢理産まされました。。
産まれた娘は、すぐに私から見えない所に連れていかれ、私は病室に戻された。
そして、悪夢のような時間。
前日から駆けつけてくれていた母。
同じく、私が姉のように慕う友人も駆けつけてくれていた。
母は、友人に見せるため、ベッドに横たわる私の上に、お宮参りに着せる為に用意していた服を広げて並べる。
その異様な光景に、友人は
『おばちゃん、ちょっと酷やで…』と言ってくれた。
先生に呼ばれ、娘に会った。
既に小さな棺の中に眠らされていた由依子。
母は、あろうことか…
『カメラ持ってないわ‼️この子の顔を忘れんように撮らなあかん‼️買ってくるわ‼️お父さんにも見せなな‼️』と…。
身体中に虫酸が走った。
この子を忘れるわけがない。
見世物にしないで‼️と棺の中の娘を抱き泣き崩れました。
それが、体のある娘を抱いた最初で最後になりました。
その姿を見た友人は、母を連れて帰ってくれました。
娘は、その日のうちに、小さなお骨になり帰ってきました。
お帰り…と抱いた。小さな小さな骨壷。
一週間の入院。
産後病棟では、元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
幸せな出産。元気に泣く赤ちゃんの声。
私には悪夢のような一週間。
泣くことしか出来ない一週間。
眠れない一週間。
そして、私は白髪になりました。
退院するまでに、子供用品をロフトに片付けて、目に入らないようにして欲しいと旦那にお願いした。
退院後、家に戻るとベビーカーが目にはいる。
寝室にはベビーベッド。
全く片付いていなかった。
でも、体力がなくすぐ横になる。
娘を産んだ後、私は眠れたのです。
それは、テツでした。
娘が居なくなった私のお腹の上に寝てくれたのです。
妊娠中、頭はちょこんと乗せても、体ごと乗ることはなかったのに…。
テツが安心をくれました。
タマもチチもツキも…
私の側に、体を寄せ暖めてくれました。
そして、代わる代わる娘の仏壇の前に座り、娘を1人にしないでいてくれました。
生きなきゃいけないと思った。
せめて、この子達を虹の橋に見送るまで。
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【キラ、アスカ、リキもいますが、3匹を除いた4にゃんが地獄の日々を救ってくれた】
後に分かったことですが、旦那が仕事だと言って出かけた日の行き先は、パチンコでした。
それから、私はパチンコが大嫌いになりました。
そして、旦那の事も愛せなくなりました。
そして、絆の薄い実の両親や姉達は、娘が死んだのは飼ってる猫達が嫉妬から娘を祟り殺したんだ。
お前が親ならすぐに処分しろ…と、処分出来なかったら、次に妊娠しても死んでしまうか、猫のように口が裂けて出てくると…追い討ちをかけました。
この人達の全てが嫌になりました。
その後、アスカを迎え、カイが来て、トラ、リキ、キラ、クゥ、ココ、カリン。
私をこの20年間、支えて生かしてくれたのは、
ニャンズ達と、ワンズ達。
この子達のためだけに生きる。自分から命を断つことだけはしないで頑張ると決めました。
タマが虹の橋に旅立ち、離婚し、話し合いの結果、シニア達を旦那に託しました。どうしても連れてこれなかった。
アスカとリキも、引っ越し先の都合で連れてこれなかった。
だから、近くに引っ越しいざって時のお世話は、私がする条件でカイから下を連れて引っ越し。
今の主人と出会い、神奈川に移り住むことに…。
これを期に、アスカ、リキ、そして、奇跡的に授かった2匹の子のカリンを引き取り、カイ達を入れ8匹と娘の仏壇を連れて移住しました。
元旦那は、ニャンズに対しては優しかった。
チチ、テツ、ツキは、高齢のため長距離移住は厳しい…。
元旦那も、3匹は置いていけ‼️と…そして、支えが必要だと考え、泣く泣く託すことにしました。辛かったです。
今、側にいてくれる主人は、娘の実の父親ではありません。
ですが、実の娘のように、毎日仏壇にご飯を供えてくれ、線香をあげてくれる。
連れてきたニャンズ、ワンズにも優しくて、今や私より懐いてるかもしれない( ̄▽ ̄;)
神奈川に移り住んで11年半。
年末で10歳になる息子がいます。
大阪から連れてきたアスカ、リキ、キラが虹の橋に…。
大切な命。
娘の由依子は勿論、タマ、チチ、テツ、ツキ、アスカ、リキ、キラ…
姿なくても、私の心に深く刻まれた命。
心の底から愛しく思う命は、私の心に住み続け生きています。
自分の命を全うしたら、虹の橋で、また、天国で待っていてくれる。
なかなか大阪に行けないのですか、今年は由依子が20歳になります。
成人です。
なので、息子と娘が眠るお寺に会いに行きます。
主人は、年老いたカイやトラ、カリンが居ますのでお留守番。
『由依子の20歳の誕生日、しっかり祝ってきてやれよ』と快く言ってくれてます。
本当に有り難い話です。
どれどけ地獄のような苦しみや悲しみを経験しても、時間は流れていきます。
残された私達は生きていかなければなりません。
別れる命もあれば、出会う命もある。
触れあう命は全て愛しい。
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【キラが旅立って3か月目に行き倒れ中の子猫を保護】
めちゃくちゃ可愛いですが、めちゃくちゃ暴君です(つд;*)
早いですが、2kgになったので去勢しました。
これで少し大人しくなってくれたらなぁ~( ̄▽ ̄;)と思ってますが、無理そうです(つд;*)
この子との出会いも愛しい命です。
由依子を亡くして20年を振り返ると、私は愛しい命達に支えられ、生かしてもらってきたんだと心から思います。
今現在、実の親姉妹とは、生きてきた過程の中で縁遠くなり、もう深く関わることはないと思います。
分かり合えない魂なんたと思います。残念です。
長くなって支離滅裂になってきた感が半端ないです。すみません
結論、
愛しい命は、何時までも愛しく心に生き続けるって言いたかった…
そして、愛しい命に対して…
抱き締められる内に、沢山抱き締めて、愛を伝えていきたい。
その子の1番適した出来る限りの事を、尽くせるだけ尽くして、それでも悔いは残るけど、出来る限り悔いのないように愛していきたい。と思います。
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