トラとの出会いは、衝撃的だったね。
17年３ヶ月前のお昼。
パチンコ屋の横の歩道を歩く母ちゃんは、
パチンコ屋の駐車場にいた君を見た。
君はパチンコ屋から出てきたおじさんにすり寄った瞬間、蹴飛ばされビックリして母ちゃんの方に孟ダッシュしてきたね。
母ちゃんの後ろは四斜線道路…
交通量の多い道。
条件反射のように、母ちゃんは君にタックルした。
あちこち擦り傷作ったけど、奇跡的に君は母ちゃんの腕の中。
顔見た瞬間【シャー💢】逃げようと必死だったね。
とにかく車まで連れてって、コンビニで買った猫缶を開けてあげたら、必死にガッツいてた。
お腹すいてたんやね。
後で分かったけど、トラはパンが好きだった。
パチンコ屋のお客さんにもらっていたのかな？
お腹いっぱい食べた君は、目付きが代わり、母ちゃんにすり寄ってくれたね。
とりあえず母ちゃんの友達の家に行って、汚れていた体を綺麗にして、お尻を刺激したら、見たこともない灰色のうんちをした君を、母ちゃんは手放しちゃいけないと思ったんだよ。
【パチンコ屋の駐車場で、お客さんに食べ物を貰いながら、泥水を飲んで、こんなに小さいのに頑張って来たんだ】と思うと、幸せにしてあげたい。あげなきゃ‼️って思ったんだよ。
その夜、はじめて撮ったトラの写真の顔は、(捨てないで)って表情に見えて切なくなったよ。
トラ。
君は、カイ君が大好き。
いつも一緒にいたよね。
他の子より大きく育った君は、力も強かったのに、カイの弟分として、しっかりカイを立て、甘えて…
母ちゃんは、そんなトラが大好きだった。
妹分のキラが来た後は、カイと一緒にキラを守ってた。ストーカーの様にキラに付きまとい、そして、鬱陶しがられてたよね。
可愛さ余って憎さ100倍？
キラにイヤイヤされて、思わず牙を向けてしまったとき、歯周病にかかっていた君は、キラに怪我をさせることなく、歯が抜けたよね。(笑)
後々、その歯周病…
皆に移ったよ…
控え目で、自分を主張しなかったトラ。
母ちゃんに甘えてた時だけは、強気に近付くみんにゃにテイテイして。
座るときは、母ちゃんの顔が見える場所に座る。
夜、みんにゃが寝静まったら、母ちゃんの側に来て顔に手を押し当て起こして…
何回かそれを繰り返して、【寝なさい】って言うと、母ちゃんの顔に背中をくっつけて寝てくれた。
もぅ、トラの温かい背中にスリスリしながら寝れないんやね。
トラ…
トラの病気が分かったのは、先週の水曜日やで。
流動食が必要になろうと、縦抱きしなきゃいけなくなろうと…
母ちゃんは覚悟決めてた。
そんなの母ちゃんは苦でもなかったよ。
トラの肺炎さえ治してあげられたら、体力さえつけることが出来たら…
ずっと、一緒に居られると思ってた。
だから、年末年始中、薬を切らしてしまったら大変だから、病院でもらって来たんやで。
なのに、貰った薬をバックから取り出す事もなく、トラ…逝っちゃうんやもん。
17歳5ヶ月。
先生は巨大食道症という病気は、すぐに発症するものじゃなくて、しかも猫には珍しいから、もうずいぶん前、もしくは生まれ持った病気とうまくトラ自身が付き合ってきたんじゃないか…と。
それなら、17歳5ヶ月という年齢まで、トラは頑張ったんだよ…と。
母ちゃんに心配させないように、ギリギリ限界まで、、、。
そして、今年で節目にしようと考えてた由依子に会いに行かせてくれた。
ほんまになんて子なんだ。
母ちゃんを支え続けてくれてありがとう。
トラの異変に気付けなくてごめんね。
肺炎にしちゃってごめんね。
ごめんね。トラ。
必ず迎えにいくから、虹の橋に行ったら、皆で待っててね。
母ちゃんを、待っててね。
ホントにありがとう。
ゆっくり休んで。17年5ヶ月。
ホントにお疲れさまでした。
愛してるよ。大事大事やで。トラ
トラ…母ちゃん。寂しいよぉ。😭
ぺったん したユーザ
ぺったん
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