#10からの続きです。
30~40分ほどで診察室に呼ばれました。
無事かしら…とドキドキしながら先生とお話します。
先生は手術着のまま、結果を教えてくれました。
「マロンちゃんのお腹を開くにあたって、前回の術野よりも大きく切りました。中を良く確認するため、とご理解ください。
早速ですがCTで写った影の辺りから、これが見つかりました」
CTに写った影の場所は元あった右卵巣付近です。
先生は小さな銀色のトレイに乗った取り出した組織を見せてくれました。(最下部に画像を添付します。苦手な方は見ないでください)
更に先生は続けます。
「念のため左の元卵巣付近を調べたところ、左からは右よりも大きな組織が見つかりました。これらが卵巣なのかどうかは生検に出してみないとわかりませんが、ひとまず疑わしい組織は他に見つかりませんでした。
更に、子宮に水が溜まっていると思っていたのですが、中を見たら水ではなく膿だったため排膿(はいのう)と洗浄の処置をしました。これで限りなく再発情の可能性は低くなったと思いますよ(ニッコリ)」
…先生、後光がさしています。尊い…。やはりあなたは神ですか。
良かった…ほぼ直感で手術を決めたけど、結果的に何もなくてただ開けて閉じるなんてことにならなくて良かった…。この先生に処置していただいて良かった…。ありがとうございます先生。
わたしは先生に膿んでしまったのは何が原因なのかと質問しました。
「おそらく再発情によってこのような状態になったのでしょう。普通避妊手術をすればこのようなことはまず起きませんが、これは子宮断端部膿瘍という病名です。今日はマロンちゃんの術後の様子見のため、ひと晩お預かりします。明日午後お迎えにいらしてください」
先生に何度もお礼を言いながら、なんだかフワフワした気持ちで診察室を後にします。
マロンには会えなかったけど。
明日すぐ迎えに来るからね!
受付で会計かと思いきや、明日お迎えのときの支払いで良いとのこと。
昨年三月にマロンが家族になってからマロンのいない初めての夜です。
寂しいなぁ…。
家に帰ったら、マロンがいつも入ろうとしていたずらをするクローゼットの片付けをしよう…。
そんなことを思いながら家路につきました。
あと2,3回で終わりそうです。長くなってすみません。読んでくださってありがとうございます。
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家に来たばかりのチビマロン
2019年3月某日
それではまた!
#12に続きます
マロンの体内から摘出した組織
注射器の中は膿
小さな方が右卵巣付近のもの
大きな方が左卵巣付近のもの
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