春の花が一斉に彩りを放つこの時期。

(桜の花はそろそろ見納め)
先々月にはまだ冬枯れていた木々も、今では若い芽という春の衣を纏っている。
視覚や嗅覚を通して季節を知り、感じられることの尊さ、有り難み。
命の尊さを改めて知る季節
長男は先天性の障害を背負って生まれた。
胎盤早期剥離で仮死状態、出生時の体重1700グラム満たない未熟児で生まれる、という悪いオマケまでついた。
医師には「1週間がヤマ場」と宣告されたが、小さな身体で必死に生き延びた。
幾度にも及ぶ手術を経て、今では機能的、外見的にも問題は無くなったが、幼い子供にはとてつもなくつらい日々だっただろう。
長男誕生から1年4ヶ月後に次男が誕生。
生まれた時から既に「次男体質」の次男坊。
障害と偏見と闘う兄(長男)の背中を見て育った。

左は長男(当時小2)、右が次男(当時小1)
小さな小さな背中が少し、また少し成長し…
今では私の背を抜いてしまった。
「お母さん、ちっちゃくなったねー」
と息子たちが笑う。
我が子の成長を感じられること、
親としては何よりも嬉しいものだ。
新型コロナウイルス感染症の影響で息子たちの通う中学校が休校になり1ヶ月余り。
休校が始まった当初は、自宅に籠る生活に不満でいっぱいだったが息子たちなりに状況を理解し、極力「外出しない」を貫いているようだ。
自主学習をしているかといえば怪しいものだが、気分転換なのか?親孝行なのか?最近では家事を手伝うようになった。
長男に至っては日々の昼食作りを担っている。
次男は自炊こそしないが、お掃除系を頑張ってくれている。
4月8日の始業式を目前に緊急事態宣言が発令され、始業式は無し、新学年の教科書を受け取るのみとなった。
新型コロナウイルスという「見えない」敵。
目視で確認出来ない
予測がつかない
先行きが見えない
ないないだらけの今。
でもね、
大切なものは見えている。
大切なものを守りたいから
大切なものと巡る季節を感じたいから
今を「凌ぎたい」と思う。

お嬢さんたちの奇跡の2ショット。
キミたちも大切な「宝」もの。
※コメント不可にて。
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