保護猫達を振り返る

昨今大変な世の中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか？

わたしは猫に癒されながら、殺伐とした社会で生活しています。

新しいウイルスのせいで辛い日々を送っていると、今まで出会ってきた猫が恋しくなり、日記を書こうと思った次第です。

ラウリィ
初めて保健所に行った時、結膜炎と角膜炎で目が見えていない子を見つけ、すぐに引き出しました。
幸い治療の成果が出て、失明は免れました。
とても頭の良い子で、優しい子でした。
インターホンが鳴ると唸りながら玄関に向かう勇ましさは、いつまで経っても忘れられません。
今は里親さんの元で生活しているはずです。

まーちゃん
保健所で出逢って一目惚れ。
人馴れしてもらおうと、一緒に暮らしてみてわかった事は、人の手を怖がる。
きっと、たくさん叩かれて、保健所に辿り着いたのだろう。
でも、初対面のわたしにも、うちにいる猫達にも手を出したりせず、とても我慢強い優しい子でした。
初めてまーちゃんから傍に来てくれたのは、一緒に暮らし始めてから約半年後。
あの時の嬉しさはずっと忘れられません。
まーちゃんは今、虹の橋にいます。
里親さんが教えてくださいました。
本当にありがとうございます。

ころもちゃん
まーちゃんの最初の里親さんが音信不通になり、安否が確認できないなら譲渡を白紙にするという運びになり、まーちゃんを引き渡しに来た女性が、まーちゃんと一緒に我が家に置き去りにした女の子。
何回も家を転々とさせられたのでしょう。
表情を出す事のなく、うちでもひっそりと暮らしていました。
不憫な子でした。
そんなころもちゃんを掲示板で見つけてくださったのが、里親さんご家族。
ノルウェージャンの女の子を飼っていて、遊び相手をしてくれる子を探しているとの事でした。
遠方で、ご自宅にお邪魔する事は結局なかったのですが、猫ものびのびと暮らせる設計の一軒家のお住いに、ころもちゃんは嫁いでいきました。
今頃きっと、妹のノルちゃんと里親さんのお子さんと、仲良く暮らしているはずです。

メルル
保健所に100匹超えの猫が収容されたと聞き、駆け付けました。
他の猫達と一緒のゲージに入っていたのがメルル。
多頭崩壊で人馴れしておらず、引き出してから里親さんへ譲渡するまで時間が無く、最後まで仲良くなれませんでした。
黒猫で、光量の少ない我が家では全然可愛い写真が撮れず、とても苦労したのを覚えています。
後から解った事なのですが、その多頭崩壊で収容されたほとんどの猫達が、皮膚に症状が出る病にかかっていたそうです。
メルルは大丈夫だったのか、わかりません。
里親さんと、元気に仲良く暮らしていると良いのですが…。

またこ
Twitterで見つけてしまった｢引っ越すので引き取ってください｣の文章と、たくさんの猫達。
個人で活動しているわたしには、またこ、にゃーくん、にーくんの3匹が限界でした。
何故またこを選んだのか…一目惚れでした。
わたしに譲渡される前は、余裕があり懐っこい一面もありましたが、いざ前の飼い主さんと別れてからは、しばらく心を閉ざしていました。
賢い子でしたので、捨てられた事がわかったのでしょう。
それから少しずつ距離が縮まり、とても懐っこいまたこになって、新しい里親さんの元へ嫁いでいきました。
郊外にある大きな一軒家、大きなお庭。
朝、里親さんに可愛いカゴに入れてもらい、庭を眺めるのが日課になっているそうです。
またこ、良かったね。
もう、不自由な暮らしをする事はないでしょう。

にーくん
またこの孫。
近親交配の子ですが、特に健康に問題はなく、とても気の強い男の子。
我が家のスペースに限界があったので、知人の家に居候をお願いしたのですが、先住猫と仲良くできず、すぐに里親さんへの譲渡となりました。
里親さんのご自宅に着くなり、寛いだそうな。
これからはのびのびと、里親さんご家族からの愛情を受けて猫生を謳歌して欲しいです。

そして、最後に…

にゃーくん
里親詐欺に遭い、今どこでどうしているか全く分からない、またこの孫。
初めての動物病院でビビりまくって、前の飼い主さんと別れてからは困惑した日々を送って、気がつけば抱っこ大好き猫も人間も大好き甘々な可愛い男の子になりました。
猫と暮らしてみたい、人馴れしている子が良いと応募してきた20代男性。
トライアルを開始したが、こちらから連絡しないとなかなか様子を伝えてくれない。
最後は一方的な｢トライアル期間終了という事でうちの子にします｣という文章と共に、連絡が取れなくなりました。
当時、わたしは悩んでいました。
にゃーくんがうちの子になり過ぎている事。
個人での保護活動での限界を感じていて、少しでも他の環境を経験して欲しかった。
ダメなら戻って来れば良い。
大丈夫なら、大事に大切に可愛がってもらえば良い。
そう思ってのトライアルでしたが、逃げられました。
里親詐欺に遭った旨を里親募集掲示板に通報すると、常習犯だったそうです。
常習犯が何故何度も里親募集掲示板に登録できるのか。
書き出すとキリがありませんが、悔しさでいっぱいです。

そして、わたしは猫保護活動を休止しました。
どうかみんな、元気で。