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我が家にいるアポロというミニチュアシュナウザーの女の子、15歳が、今年1/22の朝、突然ご飯を食べなくなった。
慌てて医師に診せると、検査の結果、脾臓に腫瘍が出来ていておそらく悪性で、余命は1か月。仮に手術をして全てうまくいっても3ヶ月くらいでしょうと言われた。
15歳という年齢を考えても、このまま開腹せずに運命を受け入れるしかない。
と決断し、帰宅した。
家について、急に涙があふれてきて過呼吸になりそうなくらい泣いてしまった。
出来ることは、好きなものを食べさせて楽に逝かせてあげること。そう思って日を追うたびに少しずつ突然来るであろうお別れの日のための覚悟ができていった。
もちろん、世の中には癌に効く!と言った類のサプリメントなんかも売っている。
でも何か違うよなって思っていた。
ペットサロンのオーナーで保護犬の活動をしてる友人に話すと、セカンドオピニオン受けてみたら?と言われた。
セカンドオピニオンを受けたとしても、
悪性腫瘍であるという診断も余後も変わらないと思うが、その先生は鍼灸をやっているから、少しは楽になれるかもしれないと思い行ってみた。
その医師は、この子の血液検査の結果からして、他は何も悪くないので手術をして取ってしまうことは可能、もし他に転移がなく局所的なものだとしたら、それから2年くらい生きた子もいる。
ということだった。
わたしはその小さな可能性にかける気持ちはなかった。
もう少し若かったら良いけど、すでに15歳。犬としての寿命であるし、手術をしてこの寿命をわずかでも伸ばすことに意味があるのか。
もし自分だったら...と考えるともうこのままでいいよ。って言うと思う。
その医師は、鍼灸を勧めてくれた。
動物にはかなり反応がでるから、腫瘍が大きくなることを遅らせることができる可能性があると。
ということで、鍼灸をやっていただいた。
なんだか気持ち良さそう。
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このあとちょっとだるくなるのかお家でぐっすり寝て、起きたらいつも以上に食欲が出たような感じがした。
鍼灸は継続するとなかなかのお値段なのでまずはこの一回で様子見。
最初の病院(いつも行ってる方)で
貧血を抑えるため点滴のために3日おきくらいに通院していたが、
余命宣告をうけて1ヶ月くらいした頃に
医師が腫瘍を触って、アレ?小さくなってる?と言い出した。
血液検査とエコーをとってみたところ、
貧血は正常値に回復、お腹の腫瘍は萎縮、胸にも水は溜まっていないとのこと。
萎縮するということは良性の可能性があるんですか?と聞いたら、そうですね。と。
ただ、小さくなったり大きくなったりを繰り返す場合もあるので一概には言えないのですが。と。
次回診察は体調が悪くなったら連絡してください。って。
ということは、通院しなくてよくなったということか?!
じわりじわりと歓びが湧いてきた。
あれから3ヶ月、桜の季節までは持たないかもしれないと思っていたが
15歳とは思えない軽い足取りで散歩している。
ありがとう神様。まだもう少し一緒にいられる。
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