ここには、「ありふれた猫好き家庭」が
多頭崩壊に陥る前に通る葛藤と
多頭崩壊か共存かの分かれ道が描かれています。
最初の一歩は、可愛い😍と愛でる気持ちや
「お腹空かせてたら可哀想」と助ける気持ち
そこから
妊娠、出産、
そして天使のように可愛い子猫たち。
ベテランの皆さんなら「あかんやつや‼️」と
「危険センサー」がビビビと
レッドゾーンを振り切る所ですが
「知識のないタダの猫好き」の私にとっては
まだ危機意識もなく
「わ〜❤️可愛い〜モフモフ〜😍」でした。
ここから読み進めるうち皆さんは
私をなじりたい気持ちにもなるでしょうし
読んで怒りを覚えるかも知れません。
でも、あえて書きます。
わたしという「中途半端な猫好き」が
猫や子猫を前にどんな心境でいるのか
その心境の変化や揺らぎ。
そして私のような「中途半端な猫好き」は
残念ながら圧倒的多数派てあることを
知っていただきたかったのです。
… … … … … … … … … … … …
我が家で出産した野良猫マモー。
昔は餌を食べる時だけ家に来て
少しくつろいで出て行く生活だったのが
今は1日の時間の殆どを我が家で
授乳したり食っちゃ寝で過ごし
爪とぎとトイレの時だけ10分位外に出て
帰宅するという内外逆転生活に。

マモーが私達を愛して選んで
ここにいるというより
それは
「安全に子育てができる環境」
に違いなかった。

頼りない3つの小さな命と、マモー。
たしかに可愛いのだけど
この先どうなるのだろう。
子猫達がもう少し大きくなって
目が開いてヨチヨチ歩いたら
そりゃもう可愛いやろなぁ。

ー でも、その先は?
このまま家で全部飼う?
頭によぎったのは
「100匹に殖えた猫。多頭崩壊」
というネットニュース。
いやいや、それはダメだ!
猫は山に返そう。
ーそれは捨てるということなのに
この時はそれにも気づかず。
山に返しても、
これからも
マモーと一緒にうちに来てくれるかな
ー 4匹で?
私はマモーがうちで出産してから
猫について色々調べていて
猫の恐ろしい繁殖力についても知った
このままマモー家族が山に帰っても
きっとうちに餌を食べに来る。
それはいいんだけど
マモーがまた妊娠した時
「安心して子育てできる」場所であるここで、産もうとするだろう。
今は殿がテレワークだから良かったけど
次は、無理だ。
大きなお腹で
マモーは私の家の前で
「助けて、開けて、ここで産ませて」と
開かない扉の前で鳴きつづけるのか
そして、開けられない扉の前で
産み落とされた子供達は・・・

マモーの柔らかな背中を撫でながら
そんなことを考えていた。

そして子供達のコハク、ムギ、モモ
この子達はどうなる?
このまま山の猫になって
近親交配で殖えてしまったら。
いやその前に
天敵だらけのこの山では
3匹全部大人になるまで生きていられるのか。
ー・・・TNR?
TMR(TMレボリューション)
と限りなく近く、
そしてちょっとカッコいい響きの
その言葉を知ったのは、その時だった。
そして私がTNRについて知った時
うちから30km離れたある街で
猫さんになかなか巡り合えない家族が
悲しいため息をつき
その悲しいため息の一時間後
私はついに
ネコジに
たどり着くのです。
続くのだ!!
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