ここには、「ありふれた猫好き家庭」が
多頭崩壊に陥る前に通る葛藤と
多頭崩壊か共存かの分かれ道が描かれています。今回は2回目。
🐱前回はこちらから
もし猫を飼う資格というものがあるなら
私には間違いなくその資格はないでしょう。
ただ、猫さんたちは「自分に向かってくるニンゲン」を選べません。
猫がその「飼う資格のあるニンゲン」を嗅ぎ分けて、有資格者のところに自ら行くことができたら、不幸な猫さんたちは、激減するに違いありません。

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子猫が産まれてからというもの
私は妹と義妹に、
ネコーズ成長日記のように
写真や動画を送るのが日課になっていました。

可愛い子猫たちの姿をシェアしたかったのと、コロナで学校に行けない姪がとても喜んだからです。
どんどん大きくなる子猫。
すっかり私たちに頼り切りのマモー。
でも私たちはこの猫母子を
これからどうするか、
どうしたいのかすら考えられず
いや、考えることを
あえて避けていたのかも知れません。
妹「この猫たち、このまま飼うのん?」
私「いや、無理やなー。そもそもマモーは野良で、うちで産んだだけやからな。今出て行ってもらうわけにはいかへんけど、ある程度育ったら外に帰ってもらわんとなあ。GW明けには殿のテレワークも終わるかも知れないからそうなったら家には置けない」
妹「2人とも仕事あるし、出張もあるもんねー」
私「うーん、子猫たちの成長は見たいんだけどね。ここは天敵多いし」
妹「カラスに捕まって子カラスの餌になるか、狐に捕まって子狐の餌になるか。山の野生生活は厳しいよね。まあそれでも、少しの間だけでも暖かい場所で生まれて育つことができて、それだけでも子猫たち、幸せだったんじゃない?」
‼️ そうか・・・
私はここで気づきました。
私は、子猫たちを始末するために
自分の手を汚したくなかっただけなんだ。

山に帰れと放り出すことで、
とりあえず私の目の前からは
子猫たちはいなくなる。
そうして厄介払いをして、
「どこかで元気にやってるかなあ」なんて呑気なことを言って
その小さな可愛いおなかが
カラスにつつかれても
狐に引き裂かれても
「自分の目の届かない場所であれば」
私は許容しようとしている・・・
妹達には、「私ちゃんとお世話してます」
みたいなLINEを送るくせに
ハラノナカでは、どうやって始末しようかと
思っているも同然やないか・・・
私の脳内に初めて
おぞましくも、現実に起こるであろう
イメージが描かれました
きっと、一番おっとりのコハクから狙われる。
マモーは子猫を守ろうと全力で立ち向かうけれど 3匹を一度には守りきれず
1匹ずつ、減ってゆく、そんな場面が。
どうしよう。
家から出すことはできない・・・
でも、このままだと・・・
またもや「多頭崩壊」の地獄絵図が
私の頭にちらつきました。
避妊手術をマモーに、とは思うけれど
4匹全部には・・・無理だ。
続くのだ!!
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私のような「中途半端猫ラバー」は
そもそも
すすんで猫を飼うつもりはありません。
保護団体から譲り受けることも
ペットショップで買うこともしません。
見かけた野良猫を撫でたり
友達の家の猫と遊んだり
きっとその程度で満足してしまうのです。

それでもこんな中途半端猫ラバーが
猫を家に入れてしまうとしたら
それは出会い頭の事故のように
捨て猫だったり、怪我猫だったり
迷い込んだ猫だったり
たまたま偶然の
「ある猫さんとの出会い」が
あるに違いありません。

知識のない中途半端猫ラバー。
そしてあまりに愛くるしい猫さん。
相性が良いように見えて
それは
最も危険な
組み合わせなのです。
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