家出謝罪会見の日記はこちらから
きゃう捜査一課、2ポメズ5キジトラーズ捜査二課の必死の説得と肉球により
(取り調べの様子はこちら)

おミキの方は、
少しずつその呪われし日のことを
語りはじめたのでございます・・・
(語り 岸田今日子)
3匹の乳飲み子の世話をしながら
マモーのお方は爪とぎと厠(かわや。トイレのことね。)だけは大奥の外、だいたい10分から30分で戻ってきておりました・・・
戻ればすぐやや子のもとにゆき、大変甲斐甲斐しくやや子たちの毛繕いや乳やりにいそしんでおりました。(その時の様子は動画で)
子育てを休み、我らに甘えすり寄る姿もかわゆうございました。
外に出るときは、マモーのお方はおねだり鳴きで戸口を掻くのでございますが
その日はもう幾度か外に出たというのに、また出ようとしておりました。
しかしながら、その勢いはいつもの散歩の様子とはあからさまに違うておりました。
絞り出して叫ぶようなその鳴き声は
この小さな体のどこからこんな声を
出すのだろうという激しさで
こちらがなだめても全く聞こえていない様子でございました
とにかくここから出せ出せと
がりがりと床を激しく掻き、床を破り土まで掘ってゆきそうなその激しさ。
その目に宿るものは
魔物。そう、魔物か夜叉か化け物か、何かに取り憑かれたような様子でございました。
もうそれは、わたくしたちのマモーではなく、
獣にございました。

背筋が、ぞくりとする中、マモーのお方をなだめようと
「マモーのお方よ、き、今日の散歩はこれ以上はまかり通りませぬぞ」とたしなめたものの、これがマモーのお方の
「うんピ💩もれそう‼️」
であればこちらも困りますゆえ・・・
外で、出すものさえ出してしまえば
いつものおっとりとした優しい母堂マモーのお方、いつもの可愛ゆきマモーのお方に戻ってくれるのではなかろうかと
祈る気持ちで少し扉を開けましたらば
龍が天に昇るかのごとく我が腕より飛び出し 大きな声で叫びながらくねくねと 厠とは違う方へと歩いてゆきました・・・
ええ、わたくしたちは何度も呼びました
マモー、マモーと呼びましたが
わたくしたちの声が届いておらぬのはわかっておりました
なぜならそれは、その生き物は
マモーのお方のような形の
本能という魔物に狂わされた
ただただ雄を求める雌猫にございました・・・

一時間、二時間、三時間
まんじりともしない時間がいたずらにすぎ、私たちは山に向かってマモーの名を呼び続けたのでございます。
いつもなら、名を呼べば一目散にどこからか
駆けて現れるマモーのお方なのに・・・

子猫たちは殿の買うたモフモフ猫用ドームが
母のかおりがするのでございましょうか
ぐりぐりと頭をおしつけ、ドームを母と信じ、
にうにうと鳴きながら
ひたすらに出ない乳を探しておりました

↑猫ドーム、まさかの大出世やわ。
コハク、猫ちゃんドーム「おかぁさん」に
フミフミ、ぐりぐり。
そして、恐ろしいことが判明。
「おミキよ!この頃の子猫は6時間乳をやらぬと低血糖という恐ろしい状態になり、死に至る可能性が高いと、Google先生が申しておる・・・! 乳を、乳を飲ませねば!」
時は人定、夜11時頃にございました。猫の乳を売っている店が開いているわけもなく、我らはやや子を前に呆然といたしました。
「やや子の命は、
我らにかかっておるやもしれぬ」
ハラをくくりました。
マモーのお方をこれ以上は待てぬ。
殿 「諦めい!
もはや マモーのお方は
・・・もう、戻らぬ‼️ 」
殿がわたくしを一喝いたしました。
そしてわたくしたちは
ともかく子猫の命を繋ぐことに
全力を傾けることにしたのでございます・・・
続くのだ!!
さて、このあたりは
ひとえに「猫の発情期」について無知であった私たちの落ち度です。きっとこれを読みながら「あかん、あかんやつや!猫が何しても外に出したらあかんやつやー、あーー‼️出しよったアホーー‼️」とやきもきされた方も多いかと思います。
浅はかでした。マモーが戻らなくなって3時間経って、私たちはあれが、発情して出て行ったのだとネットを調べて知り、悔やむのです。
可愛かったマモーが、まさに魔物に取り憑かれたようでした。
いいえ
取り憑かれていたのでしょう。ホルモン、脳、本能に。それに抗うことなど出来るわけもありません。「だから猫は殖えるのだ。だから、野良猫や保護猫活動はかように大変なのだ」身に染みて思い知ると共に
それは
ちょっとエサやって、可愛い猫がなついてくれたらいいや!な
「中途半端な餌やり猫ラバー」が
猫の現実に突き落とされた瞬間でした。
🌟追記
日記を読み逃したくないと友達申請を多くいただくようになりました。以前はようわかってへんかったんでお断りしていましたが、ウエルカムです。かかってきなさい!!←何この臨戦体制💦
今までの一気読みしたい方は、
下記の「ネコジ・ニャン・デマンド」で
https://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_list-205398.html
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