大奥を飛び出した母猫マモーのお方。
そのお話は、こちらから❤️
残された殿とおミキの局と
生後17日の乳飲み子、3匹。
やや子達は夕刻6時までは
乳を吸うておったはず。
Google先生によると、この頃の子猫は
4〜6時間おきに乳が必要だと。
・・・まずい。
幸いやや子たちは母の駆け落ちを知らず
無邪気にプロレストーナメント中。

しかし
時刻は既に夜11時、しかも
例のコロナの緊張ピークの時期で
ホームセンターも19時で早々と閉まり
しかもこの、くっっそ田舎、くっっっそ田舎め。コンビニに猫乳が売っていようわけがなく、獣医も扉を閉ざしております。
わらをも掴む思いで
ネットで代用乳を調べましたところ
牛乳、砂糖、卵黄を混ぜたもの、
とあったのでとりあえず作るが
スポイドもシリンジもない大奥。
どうやって飲ませる?
「大丈夫だよのび太くん!」
ド、ドラえも〜ん!!
テッテレテケテテテーン‼️
「おさかな醤油差し〜!」(ドラえもん調)

「え?これ、未来から持ってきたやつ?」
「そうだよのび太くん‼️
寿司についてくる、魚の形の醤油差しだよ!」
(2回言わんでもわかるわ)
「・・・・」
おい、お前たしか猫型ロボットやんな?
猫の気持ち解って出すやつ?これ?

もう、これしかない。
命が、かかっているのだ。仕方あるまい、許されよ‼️
「お、おミキ、
お前、正気か?!」
↑ネコジ読者皆さんの心の声
お魚醤油差しに代理乳を入れ
1匹ずつやや子の口元に持っていく。
母猫の乳首とは全く違うその硬い感触に
やや子は皆もちろん飲んではくれず。
「飲め、そら、飲まぬか‼️」
飲んでくれ、飲まねばそなた
・・・死ぬぞ‼️」
腹を空かせておるのでございましょう
ややこ達は無我夢中で「おかぁさん」の
モフモフをまさぐり、押し、乳首を探し求め
わたくしの魚醤油差しには目もくれず。(そらそやわ)
「その偽母から乳は出ぬ!
飲まぬか、それ、飲むのだ!」
いらだつ心を押さえながら
「今は我を恨むが良い、
母を逃した鬼じゃと、
変なものを飲ませる鬼じゃと憎むがよい。
しかし とにかく今は、生きよ‼️
そなたらを、死なすわけには
もとい、殺すわけには ゆかぬ‼️」
焦るな。焦ってはならぬ。
震える手で、やや子たちに順ぐりに、
三滴たらしてて次の子に
三滴たらして次の子に。
・・・全員、吐いて、ない。よし‼️
吸うている、飲んでいるというより
その小さな口に少しずつ染ませるように。

頭の中では一昨日私が吐いた
軽口が、いま刃となって
嘲笑いながら私に突き刺さってくるのでございます。
「親猫にエサさえ食わせておけば」
・・・
「楽なもんよのう!」
「あとは全部母猫任せじゃのう!ははは」
「エサだけ食わせておけば!」
「勝手に育ててくれる!」
「楽なもんよのう!」
「エサさえ食わせておけば!」
やめておくれ、私が、悪かった。
地獄にも落ちようぞ。猫閻魔大王の裁きも受けようぞ。ただ、後にしておくれ。
時は丑三つ時。やや子たちは
たっぷりとは言わぬものの
なんとか命を繋ぐほどのわずかな乳を飲み
すやすやと
「おかぁさん」の中で
眠りについたのでございまする・・・

わたくしもいつしか
魚醤油差しを手にしたまま
眠ってしまったのでしょう
目覚めると、朝でございました・・・
「殿‼️やや子は‼️無事にございまするか?!」
「大丈夫じゃ、おミキ!
やや子は皆元気に
生きておるぞ‼️」
「よ、良かった・・・」
私が
やや子を救ったのではごさいませぬ。
この日、ややこ達がなんとか持ちこたえたのは
家を飛び出す前にマモーのお方が
やや子らにたっぷりと乳を与えておったおかげに違いありませぬ。
本能という魔物にだんだんと侵され 「母の心」をなくし「雌の獣」に染まりながらも、マモーのお方の母なる部分は
最後まで、最後まで、やや子に乳を与え続けたのでございましょう。
今日は殿がテレワークの前に、地元のホムセンに、猫用ミルクや哺乳瓶も買いに行くそうだ。私も眠いけど仕事に行かなくては。
続くのだ!!
次回は更なる災難。
「オーマイガー。このクソ田舎には
ミルクも哺乳瓶も売ってねえ」
😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
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