無事お返しし、
大奥へと戻ったおミキの局。
大奥に着いた時、
山の近所のログハウス夫婦が
庭で車を洗っていたので
「うちで世話してた茶トラちゃんが、
こないだ子猫3匹産んで
今2匹里親さんに託してきました。
黒い子が残ってます。見にきませんか?」
と
声をかけました。
彼らも保護猫をそのまま飼い猫にして
おうちで飼っている猫好きさんなのです。
「本当ですか?!行きます!」
と即答、ご夫婦で来てくださいました。
お土産に期間限定モンプチ。さすが。
(このモンプチ、この後マモーの機嫌をとったり薬をのませたりするのに、色々と役立ちました😅)
「うわー、ちいさい!可愛い😍」
「うちの子もこんなだったねえ」
脅かさないよう、そっと見ます。

このおうちの猫さんは、雨の中
迷子になった末なのか
セブンイレブンのドブ溝の中にいるところ
このご夫婦に助けられたのだとか。
「ボロ雑巾が、動いた?と思ったら
この子だったんです」
マモーが野良の頃は
このおうちでも餌をもらっていたそうです。
「でも、触らせてはくれなかったんですけど、ここではお触りOKなんですねえ」
「大奥には、心を許してるんですね」
マモーは
心を
わたくしたちに許し
大切な子供たちを
ここで産むことに
ある意味その猫生を任せることに決めて
ここにいるということなのだろうか・・・
コーヒーを淹れ、
出産、家出、子育て、里親探し。
今までのバタバタ大奥騒動について
ご夫婦にお話いたしました。
・・・正直、
今までの猫騒動のバタバタで
私達は心身共に疲弊していました。
この時わたくしたちは
思った以上に厳しい
猫保護の世界に
心が折れておりました・・・
まあ、あまちゃんだったのですね。
麦と琥珀がやっと
新しい家族に迎えられたことで
ほっとしたのもあるのでしょう。
ご夫婦は尋ねました。
「これから、どうするんですか?」
「この子達はこのまま飼うんですか?」
「うーん。うちは留守が多くて、
完全室内は難しいですね」
「この子猫は今からまた、
里親さんにお渡しなんですよ」
「そしたらマモーちゃんだけになりますねえ。」
「避妊手術、してあげた方がいいんでしょうねえ」
「うーん、正直、私たち、疲れてしまって。
手術しようと思っていた矢先
家を発情して脱走して、
きっと今また 妊娠してます」
「ええ?!また?こんなすぐに?」
「また手術前に脱走されたら、とか
動物病院に連れて行くことでトラウマになって私たちを避けて
避妊手術した途端消えていなくなるかも
とか思うと、決めかねている自分がいます」
「うーん。手術、安くはないですしねえ」
そんな話をするうち、
モモ姫輿入れの時間が迫り、
ご夫婦は帰られました。
今からモモ姫、
豪農 李梨軽家に
輿入れです。
さて、この当時は、実は
マモーの手術について、
私たちの心は揺れていました。
まず、私たちはまだ
「野良猫の保護」について
知ったばかりで、戸惑いがありました。
慣れた皆さんなら迷いはないと思うのですが、「迷い込んだ猫を突然保護することになった普通の人」にとっては
それは、なかなかにハードルが高いものなのです。
ここ数日私たちはマモーや子猫達が心配でろくに眠れていませんでした。
子猫やマモーの一挙一動に神経を尖らせ
不安になり、踏まないようにすり足で、
大きな音は出さないようにし、
買い物も近くで済ませてすぐ帰る生活。
マモーがうちのソファで
出産さえしなければ、
このような「猫のいる生活」というのは
なかったはずでした。
好きな時間に出かけ、外食をし、
部屋を好きなように動き回り、
好きな時に掃除機をかけ、
寝心地のよいベッドで熟睡するという
今までの「普通の生活」
ではなくなっていました。
でも、それ以上に
マモーと子供たちのことは
なんで言ったらいいのかな
私たちにはすでに
特別な存在になっておりました。
もちろん
分かっています。マモーには
ちゃんと避妊手術を受けさせるのが
一番なのは。
でも
こんなに猫に振り回されて
ここまでお金も時間もかけて
もしマモーがまたさらわれてしまったり
すぐ事故に遭ったりしたら?
病院に無理に連れて行くことが
トラウマになって
手術後二度と姿を見せなくなったら?
うちでは飼うことはできないし。
今思うと何を悩む理由があるのかと
思うのです。
この頃は、まだ私たちの気持ち中心。
そう、エゴがありました。
これからマモーをどうするか。
いっそ何もなかったことにして
野に放ち、家には入れない?
そんなこと、できるのか。無理やわ。
私たちの迷いや葛藤をよそに、
マモーは、ただ幸せそうに
牛赤身スジ肉おでん用箱に寝そべり
我が子を抱いて
安心しきって
横たわっておるのでした。
さて、ここで、
家で保護という形で
短期間ではあるものの、
思いがけず猫さんを家に迎えることになった
私たちが感じたことです。
猫は好きだったけど
猫を飼う予定もつもりもなかった私たち、
マモーを保護して家に置いて、
色々「えええ!」がありました。
・足元に気を使う →踏みそう。
・ウンピが臭い→想像以上のクサさ。
・抜け毛💦→家中猫毛コーティングされているかのよう
・トイレって大変→猫砂散らかるしさあ
ベテランからは
「は?当たり前すぎるわ!プークスッ」
と聞こえてきますよぉぉ‼️
でも、猫初心者からしたら、
これ大変。
あまり鳴かない、運動会しない、
爪とぎほとんどしない大人しいマモーですら
これなので・・・
元気すぎる猫ちゃんや、
気難しい猫ちゃんを迎えてしまった人は
地獄やろうな・・・とも思いました。
きっと、捨てちゃう人もおるやろな。と。
割と
「猫ちゃん可愛い❤️飼いたい❤️」
と夢見ている人にはまず
このへんの現実をしっかり分かった上で
猫さんを迎えて欲しいものです。
可愛いの前に
それは
死ぬまで生き続ける
「命ひとつ」なのですから。
でもね
皆さんの思ってる以上に
「普通の人」の考えは
砂糖をそのままジャリジャリ食べるより
甘いです‼️
(そういや、シリアで食べたお菓子は
味覚を破壊する頭痛レベルの甘さやったけど
そのくらい甘いと思う❗️)
続くのだ‼️
最近のコメント