補足をしました。是非みてね〜。🌈🌟
兄君たちに続き、モモ姫が
大奥を離れる時がきました。
いつも兄君とバトルしながら
母君マモーの乳を
取り合っていたのに

兄君たちはいない。
モモ姫お得意の右フックカキカキが
兄君でなく 宙を掻きます
今日は思い切り母マモーを独り占めできるのに
モモ姫はどこか寂しげに見えます。

思えば、一番マモーべったりだったモモ姫。体重測定にと少しマモーから引き離そうものなら、
この世の終わりのような鳴き声で
「母上様〜‼️くせものにございます〜‼️あ〜れ〜❗️」とばかりにマモーを呼んでいたのに
今日引き離すことができるのだろうか。
モモ姫は、今日母との別れを知っているかのように、しっかりとマモーの脚を抱き抱えております。

「これでは、離せぬなあ」
と困っていたところ
モモ姫が眠り、マモーが休憩に
牛スジ赤身肉おでん用箱を出ました。

その瞬間を狙い
私はモモ姫お気に入りの
茶色いチェックのフリースに
手早くモモ姫をくるみ、
餃子の王将の箱に移しました。
いつもならすぐ鳴くモモ姫が
この時だけは何故か
鳴き声を上げず大人しく箱に入れられ
こちらが拍子抜けするほどでした。
兄君たちが消え、
子供なりに
次は我が身と覚悟を決めていたのでしょうか。
モモ姫なりに
母の最後の乳を飲み、母の胸に顔をうずめ、
「母上様。お別れにございます」と
お別れを言っていたのやも知れませぬ。
母の毛や兄君の毛、
そして皆で暮らした香りのついた
茶色いチェックのフリースを
花嫁衣装がわりに身にまとい
哺乳瓶と猫ミルクを
輿入れ道具に
モモ姫は
これからの猫生を、
新しい家で生きてゆくのです。

兄君たちを不眠症乙参家に
連れて行った時の安堵もあり、
今回のお輿入れに関して
私には微塵の不安もございませんでした。
きっと、豪農李梨軽家も
モモ姫が生きていく場所だから。
モモ姫が我が家のソファで生まれたその時から
約束された場所に違いないから。
母との別れは少し
他の子猫さんたちよりは早かったけれど
大丈夫。
そして、別れの時、
いいえ、
モモ姫をお返しする時。
モモ姫は静かないい子にしてました。
まさに猫を被っていたのでしょう。
「この子が、一番鳴くんですけどね💦」
豪農李梨軽家も、
不眠症乙参家と同じくらいの姫君と
正室のお方がおられ
不眠症乙参家と、全く同じ優しい仕草で
宝箱のように大切そうに
餃子の王将の箱を抱きかかえ
家族で頭を押し合うように
箱の中のモモ姫を優しく見ております。
この様子を見届けたら安心じゃ。
もはや、長居は無用。
豪農李梨軽家も、
ネコジ日記での近況を約束してくださいました。
帰りの道すがら
わたくしは
不眠症乙参、そして李梨軽家に
箱を手渡した時のことを思い出しておりました。
手から手へ、箱を渡した時に
わずかに触れた里親様の手の温もり。
それは、これからモモ姫を抱き、守り、
お世話やしつけ、そして愛情を与える
温かな手なのです。
いつか猫たちみんなが渡る
美しくも悲しい
「虹の橋」があるのなら
猫たちが新しい家族のところに向かい
新しい猫生の扉が開く時に渡る橋も
あってもいいんじゃないかって、
思いました。
そうやなあ・・・
「温もりの橋」(仮名)とでも言おうか
その橋は
虹の橋のように美しくもなく
カラフルでもないけれど
きっとその先は
それぞれの猫さんや新しい家族が
これからの新しい猫生を
それぞれの「わたしの色」
で彩ってゆくのでしょう。
虹の橋🌈は、見えないけれど
温もりの橋には、実体がある。
そう、わたしのこの手が
あなたのその手が、橋そのもの。
猫さんを介して手をつなぐ時、
それは初めて「橋」となるのだと。
そう、今まさにモモ姫は
よちよちと温もりの橋を渡り
その扉を開けたということ。
からっぽになったこの腕は
少し寂しゅうございますが・・・
続くのだ‼️😭
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