しろくろちゃんとの出会い

最近本当に色々なことがありました。
まずはしろくろちゃんの事を書こうと思います。

去年の秋ごろ自宅車庫にて子猫が生まれているのを発見。
生後1か月ぐらいの子猫が何匹かいました。
その中に、近づいても逃げない白黒の子がいて、指で頭をちょんちょんと撫でてやりました。
しばらくいなくなっていたので、どこかへ引っ越したんだなと思っていました。

それから数か月後、今年の２～3月ごろだったと思います。
同じ車庫でガリガリに痩せた子猫が2匹ぐらいいるのを発見しました。
試しに人差指を差し出してみると、白黒の子が嗅ぎにやってきました。
ダメな事とはわかっていたのですが、あまりにやせ細っていたので、ちゅーるを差し出してみると、手から食べてくれました。

その後、車にちゅーるを常備しておいて、その子がいたらちゅーるをやるって繰り返していました。
俺が車で帰ってくると、狭い所から出て来てちょこんと座って車から降りて来るのを待つようになりました。
車庫に姿が見えない時も「しろくろちゃーん」って呼ぶと、どこからともなくタタタっと走ってくるんです。

自宅は車庫から道路を挟んだ斜め向かい側で、道路に面した納屋として使っている建物の中を通り、中庭を抜けると母屋の玄関があります。
ある日、仕事に向かう時に玄関をあけると、ガチャッという音に驚いて、猫が走り去ろうとしていました。
「しろくろちゃん？」と言うと、立ち止まってこっちを見て「なんだ、お前かよ」って感じでまたちょこんと座る。
「しろくろちゃん、あんたこっちまでこっちに来れるんだ」
その後もやはり車庫で俺の帰りを待っているため、頻繁に道路を渡っていることになります。
車の往来を見て上手に道路を渡ってきますが、車通りが少ないわけでもないし怖いな・・・
この時ですかね、俺が保護しようと決心したのは。
ちゅーるが欲しくてトコトコついてくるので、納屋に誘導するのは割と簡単でした。
2階建ての納屋の2階の一室に水やエサを置き、納屋の中を自由に動き回れるようにしていました。

保護したときにはもうすっかり成猫と同じような大きさになっていました。
そして気になる事が一つ、なんかお腹が大きくなってるような気がする・・・
もしかしたら妊娠してるかも・・・
一度病院で診てもらおうと手袋をしてちゅーるで釣って、ガッと捕まえて洗濯ネットとキャリーに入れようとしたのですが失敗。
悲鳴を上げて大暴れして狭くて手が届かない隙間に逃げ込んでしまいました。
ただとてつもなく怖い思いをさせただけで結局病院には連れて行けませんでした。
その後数日間はエサを食べてくれず、ずっと狭い隙間の中から出てこなくなりました。
毎日泣いて謝ってたら隙間から出て来て、また手からちゅーるを食べてくれるようになりました。

ある日、仕事に行こうと玄関に行くと、町内の配布物が置いてありました。
玄関を開けると、納屋の戸が全開になっている！
そして、納屋の中にしろくろちゃんがいない！
納屋を通り抜けないと玄関にたどり着けないため、近所の人が町内会の配布物を玄関に置いて帰る時に納屋の戸を全開にして帰られたようで脱走した模様。
仕事に行かないといけないので、帰ってきてから探すことにしました。
仕事から帰ってくると、町内会の役員さんが今度は集金をしてまわっておられました。
「今日うちに来られました？」
「うん」
「戸を開けっぱなしにしてあったので、中にいた猫がいなくなってるんですけど」
「ああ、ごめんよ、今日集金日なんでいい？」
めちゃめちゃはらわたが煮えくり返りましたが、トラブルは起こしてもいいことは無いので必死で押さえました。
集金が終わるとスタスタと家に帰って行かれました。
その後いろんな所を探し回っても見つからず。
ですが、次の日俺が帰ってくる時間に車庫で待ってました。
また簡単に納屋の中に誘導。
『中に猫がいるので開けたままにしないで下さい』と書いた張り紙を納屋の出口と入口に貼っておきました。
その後はまた納屋で保護生活。
まだ身体には触らせてもらえないため、仲良くなるために納屋にマットを敷いて俺もそこで寝泊まり。
おかげで身体中ノミに刺されて今もグロいことになってます。

ある日、犬の散歩をしているとき、例の町内の役員さんの奥さんが
「猫がおる？」
納屋ではなく母屋の方の2階の窓が道路から見えるのですが、うちの飼い猫が窓を開けてよく外を見ているので、それを見て話しかけてこられたようです。
「うちは猫3匹いますよ、あと車庫で保護した猫がいてたぶん妊娠しています」
と、話しました。

それからもう一度脱走します。
5月13日です。
仕事から帰ってくるとしろくろちゃんがいない。
今度は自分で戸を開けて逃げたんだと思います。
今回は戸は全開にはなっておらず、猫1匹通れるぐらいだけ開けられていました。
猫を探しているときに役員さん夫婦に呼び止められました。
「孫のために動物を飼いたいので、猫が生まれたら欲しい」
正直うーん？と思いましたし、今はしろくろちゃん探すのが先決だったので、
「今猫が脱走して探してるんで、また生まれたら言います」
と言っておきました。
暗くなるまで探しましたが見つからず。
一度家に帰って家事を済ませてからまた車庫を見に行くと車の下にいるのを発見。
ですが今度は納屋に入ろうとしない。
ちゅーるをじりじりと下げながら納屋の中に導きます。
そして全身が入った瞬間パタン！
びっくりして2階に駆け上がり椅子を高く積み上げてあって隙間があるんですが、そこに隠れてしまいました。

そして5月14日
仕事から帰って納屋の2階に行くと椅子の下に白いもふもふしたものが。
え？ネズミ捕ってきた？
いや違う！これ子猫だ！！
人間がいるところで出産したくなくて、昨日必死で脱走したんだと思います。

即しろくろちゃんの所に赤ちゃんを戻す→威嚇される→また赤ちゃんが落ちる→戻す→椅子の下にクッションを置く→赤ちゃん落ちる→戻す→アマゾンで動体検知監視カメラをポチる→しろくろちゃん引っ越す

赤ちゃん落ちない→カメラ届く→落ちない→しろくろちゃんまた引っ越す

戸がある部屋の中にたくさん作っておいた段ボールの巣に入ってくれました。
その後はその部屋の戸をつっかえ棒で開かないようにして、その部屋の中で子育てしてもらうことにしました。

ちなみに今月の集金日にも役員さんが道路に面した入口の戸を開けっぱなしで入ってこられました。
数日前にうちの中庭でウロウロしてた子猫、ちびくろちゃんを病院に連れて行くのにキャリーに入れるため納屋の中にいる時だったので大丈夫でしたが。
キャリーを見て
「猫生まれたかね？」
「生まれましたけど、これはまた違う子です」
診療時間ギリで急いでいたためお金を渡してすぐ病院に行きました。
その後はまだ集金日が来てないので会っていません。

まあ色々ありましたが、現在

生まれた時から人間の俺がおせっかい焼いてたので、子猫たちは飼い猫になる事が出来そうです。
しろくろちゃんはまだ俺に威嚇してきますが。
部屋の戸を開けっぱなしにしといても外に出ません。
さすがに納屋の出入り口を開けっぱなしは怖くてできないですが。

しろくろちゃんと暮らすようになってまだ2、3ヵ月ですが、色々あったおかげで今では自分の子供のように大切な存在です。
大切に育ててくれる家族に婿や嫁に迎えて欲しいです。

役員さんの所はどうしようかな・・・・