この子たちとの出会い

2020年7月12日(日) 440 / 0

職場敷地内に住み着いていた野良猫を保護して数週間経ちました。
出勤すると、いつもごはんを求めて私の車を停める場所で待っていた猫。
お腹が大きいなあと思っていたら、やっぱり産んでいて、悩みは大きくなりました。
コロナで人気の少なくなった時期、ごはんをねだろうにも厳しくなり、必死さが伝わり、猫ちゃんにロックオンされました。そっとそっと見守っていました。夕方、帰る間際に鳴いて訴えに来るので、不思議に思って出てみると、この子の後ろに雄の人馴れしない子がよろしくお願いしますとでも言うようにやって来るようになりました。自分ではなく、仲間のために呼んでいたのです。賢い！
大雨が降り、いつものようにごはんを求めて来ることができない日、猫の母さんは、おっぱいもあげないといけないのに、大丈夫なのかと心配になったりも。この猫を応援する仲間もいて、きっと数人の人がロックオンされていたんだろうと思います。職場内で住み着いている猫が子猫を産んでいる話が広まると、保健所という声も聞こえてきました。見守ってきた命、出会ってしまった縁。心の葛藤がありましたが、意を決して保護活動をしている方に相談し、母猫、多分父猫、子猫3匹を保護しました。親猫たちは、さくら猫としてリリースすることも選択肢の一つとして保護活動の方からもありましたが、苦労していた姿を見て来たため、情も入り、里親は難しいだろうと思い、何も知識もないままですが、覚悟を決めて現在一緒に暮らしています。子猫は、今はいとこにも協力してもらってこちらは里親さんにつないで幸せになってもらおうと家猫修行をしています。
こうして急激な生活の変化が起こり、私も猫も戸惑う事ばかりですが、これをきっかけに野良で暮らす猫たちの現実も保護活動をする方との出会いもあり、知らずにいた世界から知ってしまった世界の住人になりました。
子どもの頃から実家には猫がいましたが、祖母がほぼ面倒を見ていたことに今更ながら気づきました。猫のこと、知っているようで知らない私。祖母に感謝です。

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