家族

2020年7月19日(日) 2020-07-19T01:08:55+09:00 185 / 0

ちょびが居なくなって１ヶ月。

どんなに家族に注意していても、『うっかり』なんて誰にでもあることで…責めたくても責められなかった。

あの日、この感情をぶつけてしまえれば、もう少し楽だったのかもしれないけどね。

どうしてこの日に限って、ちょびの部屋の鍵を開けたのか。

どうしてこの日に限って、いつもは持ってこない畳んだ洗濯物を部屋にまで持ってきたのか。

どうしてこの日に限って、ほんの数分でも玄関のドアを開けっ放しにしたのか。

どうして…。

もっと早く気付けていれば
もっと早く探しに出ていれば

もっと、もっと…。

あれから毎日そんな風に考える。

普段無い出来事が、あの日、あの時間…って色んな事が重なって、ちょびは家から出ていってしまった。

ほんの好奇心で出てしまって
迷子になって帰って来れなくなった？

ちょびは男の子だから
パートナーを探しに旅に出たの？

まだまだ旅の途中？

それとも、引っ越してきたココが居心地わるかった？

新しい家族が増えたことで、さみしくさせてしまってたのかな？

ちょびは我慢強い子だから…
いつも、私の手が空くのを横でじっと待ってたね。

ふたりっきりになって
私がイスに座ると
そうしてはじめてニャアーって
甘えた声で鳴いて

抱っこしてって言ってるみたいに
私の足をトントンしてきて
前脚をのばしてくるから
抱き上げると
顔をスリスリ
ほっぺに擦り寄せてきたり

肩に乗っかってきたり…

たまらなく愛おしかった。

出逢ったのあの夜から
ちょびは私の大切な家族で
いっしょに歳を重ねて
過ごしていこうと…

そんな考えしかなかったのに…。

たった、半年。

たった半年、、、、

ごめん。

ごめんね、ちょび、、、。

熱い日差しに
強い雨風に
やられていませんように

意地悪な人間に
意地悪な猫に
出会っていませんように

この強い日差しを
この強い雨風を
しのげる屋根がありますように

お腹を満たせていますように
のどを潤せていますように

ただ、生きていて

ただ、幸せでいて

苦しくない
辛くない毎日を過ごしていて

ここに居なくても
触れられなくても

私の傍にいたよりも
ちょびが幸せにおもう毎日が
そこにあるといいな、、、

誰かが拾って
可愛がってくれてたら

いいな、、、

私よりもずっと、ちょびを愛して可愛がってくれるような人が拾ってくれてたら、、、

ちょび。

あの日、あの夜、繋いだ命。

私の勝手なエゴでしかないけど、繋がってたらいいな、、、

会いたいなぁ