抗がん剤に非常によく反応してくれることが分かっており
約60％の症例で効果があります。
その60％に入れない子が40%います。
そしてネットで提示されている生存率はあくまで効果が最大限にあった子のデータです。
最初に大阪の検査での先生との会話です。
先生「リンパ腫瘍は治りません、延命となります。
効果がある子が三分の一、まぁまぁ効く子が三分一、残りがまったく効果がない子です。
効果が比較的に出やすいのがリンパ腫なんですが、最大限に効果が出た子は年単位で生き延びれます」
私「もし効かなかった場合は予後に影響ありますか?また途中で副作用により停止できますか?」
先生「動物は副作用に強い子が多いですが停止は可能ですし、何より予後が楽になります。
しない場合の余命は半年はないと覚悟して下さい。いまなら体力があります」
予後が楽になるを信じて抗がん剤を開始しました。
二か月間、毎週半日入院しての抗がん剤。
担当医が「本当に頑張って偉いですよ」と褒めてくれる程に頑張り
本日、1クールを終了しました。
左の記録全てを、ちゃんと減量なしの投薬量で完遂しました。
前回の血液検査にて悪性のリンパ球が増量し転移が疑われました。
何より典型的な癌進行の数値だったそうで、腫瘍も触れる状態だそうです。
本日、まず話し合いから始まりました。
グルは食欲不振になっており、筋肉減少からの運動能力も低下しています。
実は昨夜から完全絶食状態となり強制給与を考えていました。
今まで軽く乗り越えられたトイレの高さによろけるようになり台を置きました。
体重は５．４キロ…そこからの血液検査による前回の結果と今後について。
血液検査により
・まず前回の薬は一応の効果があった模様で悪性リンパ球は悪さしていないです
・白血球は減少しておりグル君は大変だったが効果があった模様です
・ですが今回は一番強い薬で何度も打てないのと確実に弱ってきています
・腫瘍の触診からの変化のなさやグル君の容態やストレスも考えて限界がきています
・何より食欲不振からの体重減少が危険です
今回で一応の1クール終了ですが、効果がない可能性が高いです。どうしますか?
私「効果が0でないなら、最後として打って頂いて、そこからの様子を見たいです」
先生「ですね、私も血液検査で異常なしで最後として一度打ってみましょう。
ただ、そこからの二週間後と今後はなりますが停止の覚悟が必要になります」
私「打つ手なしという事ですね」
先生「これ以上は効果なしはデメリットだけでグルちゃんが可哀想かと…」
私「緩和となった場合の具体的な治療方法等を教えて下さい」
先生「その時、その時の対処療法となりますが基本的にステロイドのみとなります」
小声で先生が「それしかなくて…すいません」と。
私「家で亡くなるまで見守るしかないんですね」
先生「いっぱい家でゆっくりさせてあげて下さい、そして甘やかしてあげて下さい」
血液検査では、まだ腎臓も肝臓も綺麗。
けれど先生いわく
先生「この子はいきなりガタッとくるタイプの子みたいです」
食べれなくなったら、下痢になったら、血尿が出たら…。
休みをとっていたけれど職場研修の強制参加にて昼から出勤。
終了して急いでそのまま病院に迎えに行く。
私の顔をみた途端にチビったグル。そして鳴く。
グル「んなー!!んなー!!」
病院の看護師さんが近づくと「ウー!!」と小さく低くうなる。
キャリーの中がチッチでビショビショになったので
待合室が無人だったのでグルを一度出して交換しようとしたら
「んなー」と私にしがみついてくるグル。
軽くなった彼を片手で抱きしめてシーツを交換した。
看護士さんが手伝ってくれようとしたけど近づくと鳴いて顔を隠すので
一人で交換して処理だけお願いした。
帰りの車内もキャリーの隙間から手を入れる。
ずーっと顔をのせて小声で鳴いてる。声が枯れた模様。
よくやり遂げたよ、もう二週間は行かなくていいからな。
帰宅して、ずっと拒否だったごはんを少量食べる。
ステロイドが増量された。猫としてMAX量らしい。
粉にすると苦味が出るのでハサミで割ってチュールで与える。
食欲が少し戻ったみたいだけどステロイドだろうね…。
それでも食べて欲しい、がんばれ息子。
二か月の戦いで君の腕はボロボロ。だけど大きくならずに良かった。
君は辛かったかもだけど０でなかったと信じたい。
家族で一緒に外の空気を楽しむ。
抗がん剤中は刺激が危険、少しの感染も危険と控えていたのだけれど
君の大好きな外の観察をまたチョコチョコ再開しよう。
メロも付き添いしてくれて嬉しくて場所を譲る父。
抱きしめて軽くなったけど暖かい息子。必死にしがみついてグルグルいってくれる。
どうなるか猫の神様次第だけど、今はともかくグルお疲れさまでした。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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