
こっちにしてみれば散々探し回ったあげく『こんな近くにいたのかよっ』と言いたくなる。しかしその思いは猫には伝わらずまた『何か用?』という目で見られて終わりだった。

しかし私の災難はこれだけでは終わらない。もしや?う?っもしかしてと思いつつちょこの下にひいてあるものを見たら私の予想は的中。それは私の1番お気に入りのドレスだったのである。そのとき私は思った。『あぁ、ちょこよ。そのドレスを片付けなかった私も悪かった。しかしわざわざその上で寝なくてもいいじゃないか・・・。』
もうその日以来、チョコは毎回寝るときに私のドレスの上で寝ている。今日も塾から帰ってきてみたらこのとおりだ。

いいよちょこ。私にとってそのドレスはもう一生着ることがないだろう。そのかわりお前だその上で寝ていい夢見るんだよ。今日しみじみ思った椿なのでした。
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