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再度病院へ。前回とは打って変わって夕方は混み合っていて、外で待ちました。色々なワンちゃん、猫ちゃんが通り過ぎていきます。皆大事に大事にされて毛並みはピカピカふわふわで、表情もとっても豊か。
キミもあんな風に綺麗にしようね、野良猫さん。そして、皆みたいに撫で撫でされて、名前も付けて貰って、今まで頑張ったからこれからはフカフカのお布団の上でのんびり過ごそうね。
1時間程で診察台へ。相変わらず大人しく、暴れたり攻撃する素振りはありませんでしたが、緊張のあまりハァハァと口をパクパクさせて呼吸をしていて、心臓が止まるのでは!?と怖かったです。前回も大人しかったけれど、やっぱり恐ろしい思い出になっているのかな…。ゴメンね、私の決断力の鈍さで短期間に2回も来る事になってしまって。一縷の望みをかけ、とにかく状態を良くして飼ってくださる方を探そうと思います、と先生にお伝えしました。そして、ウイルス検査、ワクチン摂取、寄生虫の駆除、そして前回悩んだ肝臓のお薬も始める事に。先生は「良かったね〜。」と野良猫さんを撫で撫で。やはり、少しだけ体調が改善しているように先生も感じたようでした。貧血が良くなったから?じゃあ、これからもっともっと元気になれるね!普通の家猫さんになれば、きっと大丈夫!と思っていたのですが…。
猫エイズのキャリアである事が判明しました。
高齢で肝臓治療中、未去勢、そして猫エイズのキャリア…。ショックを隠して病院では明るく受け止めましたが、帰りの車中では涙が出ました。老いてなお前途多難が予想される野良猫さん、そもそも彼が辿った軌跡は平穏があったんだろうか。そもそも、野良猫さん達の寿命は4〜5年と、とあるサイトで拝見しました。15歳前後なんて野良猫であり得る年齢ではない。やはり元飼い猫さんに違いない。帰れなくなってしまったのか、捨てられてしまったのか、それとも自ら家を後にしようと決意する出来事があったのか。分かるのは今、高齢で、汚れていて、お腹が空いて、不健康で、猫エイズが陽性で、野良生活はそこそこ長くて、撫で撫でが大好きな事。
こんな事で凹んではいけない、一縷の望みをかけたんだから。明日お昼休みに、警察で遺失物取得の届けを提出して、野良猫さんを探している方はいないかを保護センターに尋ねて、そうだ、近所の方にも聞いて、インターネットでも探してみよう。まずはホームセンターで、大きめの2段ケージ、システムトイレ、ご飯とお水のお皿、ペット用のベッド、高齢猫用のフードを購入しよう。2日たったらお風呂にも入れよう。少しづつ綺麗にして健康になれば、きっと野良猫さんの気分ももっともっと良くなるだろう。買い物を済ませて、エアコンのある空き部屋をそこそこ快適な隔離部屋にしよう。暗い気持ちを振り切るようにキャリーの中で疲れ果てた野良猫さんに「頑張ろうね」と声を掛け、頭の中をこれからのTo Doリストでいっぱいにしたのでした。
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ここまで読んでくださり本当に有難うございました。
これが、野良猫さんと私の出会いでした。私の優柔不断さが前面に現れた顛末でしたが。現在も隔離部屋ではありますが、のんびり療養中です。無事お風呂にも入って綺麗になり、ケージ生活から解放されました。毛並みもサラサラでとっても良い匂いです。肝臓のお薬が合っていたのか、栄養が取れたのか、あんなに酷かったフラつきが無くなり、別人(猫)の様にしっかりとした健康的な見た目になりました。1メートル位は平気でジャンプして、本来の猫さんらしい動きも出てきています。体調はもう心配ないのかなと言う位の変貌ぶりですが、高齢なので注意しています。爪切りと耳のお掃除は定期で、歯磨きは朝と夜にチャレンジ中。
あまり好奇心が旺盛でないようで、猫じゃらしもボールも一瞥するだけ…。遊ぶよりは側に居るだけになるのですが、夜しかまともに時間をとってあげられないので一緒に寝ています。撫でて欲しい時は遠慮がちに目の前に来て「ニャ」と短く話しかけてきます。あとは、窓を眺めたり好きな場所(時々くっつく)でゴロンとしています。
野良猫さんとの生活はまだまだ続いていますので、これからは時々彼の様子を書くに留めようかなと思っています。
のんびり野良猫さん、一日中誰かと寄り添っていられる日が来ると良いね。
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