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この猫は 私が借家にいた頃猫に餌をやったばかりに猫がどんどんやってくるようになりました
愛車の上に乗っかって気持ちよさそうに眠っている子ネコのビビルです
我が家に引っ越してきたばかりの頃500メートル先の畑に行く車一台通れるくらいの一本道なのですがその畑に行くまでの道の側にある家の庭は猫がたくさんいました 塀の上にはいつも5~6匹猫が上っていました
後にチビ太もその仲間になって塀の上に上がっていたこともありました
そこの家の人は特に猫が好きというわけでもなさそうでした
私は新参者だったし,近所付き合いも得意でなかったことからあまり詮索はしていませんでした
散歩などしている人達がエサをやったりしていたようです
不思議な事に猫が増えたり減ったり いつの間にかどこかにいってしまったりするのでしょうか
その中でいつも気になるのは親猫と子ネコ
この雌猫が子供を産まなければ増えないのにな 時期になればオス猫が必ずやってきてまた妊娠してまた猫が増えるという状況でした
模様はキジシロ猫が多くて後はキジトラ猫です
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あんこちゃんもここ出身です
ある時何か注意があったのかわかりませんがあまり餌をやる人が少なくなりました でもこっそり餌をやる人を見かけた事はありました
猫達は飢えていきました 畑や叢がたくさんあるところなので生き物を獲ってはいたのかもしれません
可哀そうに思った私は自分の庭に猫を来るようにしたらどうだろうか
でもその場合近所の家のように猫だらけ 猫屋敷と呼ばれるようになるかも…という不安もありました
道の脇で餌をやるのは嫌だったので親猫を自分の庭におびき寄せて餌付けをしようというものでした
冬だったと思います そんな中に三毛猫の子ネコがいました
他の猫と種類がちがうのでいじめられていたのかよくわかりませんがいつも餌をもらっても遠くから見ているばかりでみんなが食べた残りをちょっとしか食べてなかったようでした
残念ながらミケの画像はありません
私はメスの親猫に餌付けをしようとしていました でも親猫は警戒してなかなか私の家まで来ませんでした
その親猫がサトちゃんです
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ある冬の寒い日まだ餌付けをしていたわけではないのですが私の庭に三毛の亡骸がありました
三毛は寒さと飢えに耐えられなかったのか病気をもっていたのかよくわかりませんでした
最後に私を頼ってきたのかなぁとも思いました
三毛に悪かったと心から謝りました 私がもっと積極的に餌をあげてたら三毛は死ななかったかも
それから私はさくら猫の話を聞き,猫を去勢,避妊しようという気持ちに傾いていったのです
すぐにそうしたわけではありません 何回も考え月日は経っていきました
考えは私の家の周りの子ネコは保護して里親を探そうという思いが出てきました!
でもそれはそれで大変な事だったのです
そんな中でサトちゃんという猫にとんでもない事をしてしまいます
サクラ猫の事を知りボランティアさんともお話をすることもでき,私は私の庭にやってくるやっかいな猫を去勢しはじめました
やっかいな猫とは私の家の猫をいじめるオス猫です そして子ネコを増やすオス猫です
サトちゃんは避妊すると思っていました
去勢避妊をすることを簡単に思っていたわけではありませんが私はボランティアさんの助けもあって去勢していく事に慣れてきているようでした
これ以上猫が増えたらとか でもみんな人間の都合です 時々去勢してよかったのか悪かったのかいつも自問自答しています
サクラ猫とは地域猫といって地域の人と去勢や避妊をして猫を可愛がろうというものです
殺処分を少なくしようと考えたものなのでしょうか
私の町は犬猫の殺処分数が多いのです その事からも市が少し動いたのかも知れません
私には地域の人にそんな事を訴える勇気もありません
庭に猫の大きなトイレを作り,やって来たさくら猫達に餌を与えました
サトちゃんの事は困りました
捕まえても妊娠していたらどうだろうか 子ネコがお腹の中にいたらと思うとなかなかさとちゃんを避妊することはできませんでした
ある日サトちゃんは2~3か月くらいたった子ネコを連れて私の家にご飯を食べにやってきました
もう少ししたら子供も大きくなるから避妊手術できるかも
今がチャンス!とそれから2~3週間くらいたってサトちゃんを捕獲し,ボランティアさんと一緒に病院に連れていきました
でももしかしたら赤ちゃんいるかもしれないという不安もあり獣医さんに子ネコがいるかどうか聞いてみました
いるかもしれないけど
麻酔をかけないとわからないし麻酔をかける事は子ネコに影響を及ぼすというのです
それで手術は急きょ取りやめ もう一か月様子をみる事になりました
サトちゃんは私たちに慣れていませんので猫ゲージの中で1ケ月飼うことになりました
夜中サトちゃんは悲しい声で鳴きます
まさか子ネコが別の場所にいるかも…
そんな時に近所のあの猫がたくさんいる家に子ネコが4匹という情報を聞き,その子ネコたちを捕まえをたらサトちゃんも落ち着くかも… と勝手に4匹の子ネコを捕獲してサトちゃんに合わせましたがサトちゃんの子供ではなかったのです
とんだ子ネコ泥棒です 親猫が探している様子もありました その4匹の子ネコはまた野良猫になると思って里親を探し始めました 里親さんは見つかりました
全部わたしの勝手にした事です
サトちゃんはいつか子ネコが生まれるかも知れないという期待感もありましたが
ついに子ネコは生まれませんでした
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そしてサトちゃんはさくら猫になりました
いまでも私の家にご飯を食べにきます
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