まだ読み終えてない本もありますが、
参考になった本のレビュー的な日記をぼちぼち書いていきたいと思います。
『ネコに手づくりごはん』須崎恭彦・著

ナチュラル派のための〜とあるけれど、
そもそも私は特にナチュラル派ではありません。
マックもコンビニ弁当もOKの人です。
7月頃、実家の偏食猫まーくん14歳がカリカリを全く食べなくなったと母から相談されました。
そこで歯(顎)が弱って固いのが嫌なのかもしれないと、カリカリをふやかしてみてもらった所、すぐに効果があり、何かの時のため選択肢は増やしておきたいと思いこの本を購入しました。
著者の須崎氏は八王子市にある須崎動物病院の先生です。
大学病院勤務時代、『薬や手術の力ってすごいなぁ〜。あぁ、獣医という仕事につけてよかったなぁ』
と思っていた著者が、父親の病気をきっかけに「薬を飲んでいれば安心」「病院の治療に任せておけば大丈夫」という考えを捨て、食事療法を基本から学び、動物の場合も食事や生活環境の見直しによって自然治癒力が高まり治療効果が出ることを実感したそうです。
薬や手術はあくまで自然治癒力を発動しやすい体内環境を整えるためのサポートなのだと。
東洋医学的な食事療法の話がメインですが、必ずしも西洋医学を否定してる訳でもなく、いいとこ取りを提案している印象を受けました。
本にはこんな改善エピソードが載っています
・目ヤニと涙がひどくいろいろ試しても改善しなかったのに、肝機能を強化する食事に変えたら翌日から効果が出て短期間に治った。
・皮膚病がひどかったが、食事を変えてお通じを良くするアドバイスに従ったところかゆみがおさまり半年後には毛もふさふさになった。
・外耳炎に悩まされていたが、水分の多い食事に切り替え利尿強化の薬酒を飲ませたら2週間で治った。
など。
著者によれば肝臓の弱りは目に、大腸の弱りは皮膚に、腎臓の弱りは耳に表れるとのこと。
腸ー皮膚というのは聞いたことがあるけど他は初耳でした😳
ペットフードの原料についても、著者はできるだけ実態を正確に掴めるよう取材されています。
でも結果は、企業が公開しない限り、本当のところは分からない。表示に虚偽があっても人間用とは異なり罰則はないし確かめる術はない。という事のよう。
生物は多少の栄養の偏りは自分で調整出来るので、
重要な栄養素が不足しない事だけ気を付ければ手作りを難しく考えることは無く、
安全な材料で手作りするのを大いに推奨されています。
一方でペットフードがダメとも言っていません。
生物は身体に悪いものを排除する力を備えているので、
無添加や高級素材使用のフードじゃなきゃ病気になるということはない。
ただしその排毒の力を発揮させる為に欠かせないのは酸素と水、特に猫は進んで水を飲む動物ではないので気をつけてあげる必要があると述べられています。
猫の祖先は砂漠で生きてきたので、獲物などから得る少ない水分で生きていく能力は高いけれど、
その代償に腎臓には負担がかかりやすいとのこと。
手作りは出来ないという方でもカリカリをお湯でふやかしただけでも、
皮膚病が治るなどの効果があったそう。
※ただし猫用カリカリは嗜好性を高めるため味のしっかりしたパウダーでコーティングしてあり、
それが溶け落ちてしまうのでふやかしたカリカリは食べない猫ちゃんもいるそうです。
私も同じメーカーの犬用と猫用のカリカリを齧ってみたら犬用はほぼ無味無臭なのに猫用にはしっかり味と匂いがありました。うちのチワワがキッチンは見えていないのに猫用カリカリに物凄く反応する理由が分かりました😅
手作りする場合のレシピもいくつか紹介されています(写真等はなく、それぞれの飼主さんの実践例でありレシピ本という感じではないです)。
手作り食専用に材料を揃えるというのは私には続かないと思ったので、
人間と共通して食べられる材料から取り入れたいと思いました♪
(取り分け離乳食の感覚です)
ちなみに今日の夕食は、
人間→鶏むね肉と小松菜のドライカレー
犬と猫→鶏むね肉と小松菜を細かく刻んだスープ+昨晩の鶏モツの茹で汁の残り(味付けなし)&それぞれのカリカリとパウチのミックス
でした。
ペットフードの手軽さを活かしつつ、負担なく出来る範囲で手作りも取り入れていきます。
普段は焼くだけの餃子とかハンバーグとかテイクアウトのお弁当とか(/ω\)適当なしみるん家ですが、
手作りを取り入れ始めたことで人間用もヘルシーな傾向に…なれるといいな。
最後に。私の推しは本文以外にもあり、それは吉沢美雪さんの挿絵です!
挿絵はわずかですが、猫さん達のセリフと絵がとっっっても可愛いです♡
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